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市原エンジン01ハイライト:ホリエモンの予防医療と磯田教授のコロナ歴史分析

2024年1月26日から28日まで 千葉県の市原市でエンジン01が開催されたので行ってきました。

1日目は、市原市市民会館でオープニングシンポジウムとコンサート、2日目は、帝京平成大学で講義、3日目は、まちなか講座とクロージングシンポジウムでした。

その中から特に印象的だった、ホリエモンの予防医療の講義と 磯田先生のコロナの歴史の講義を記事にしてみます。

ホリエモンは、 YouTube で予防医療についてたくさん発信されていますが、もっと詳しく、もっと親身になって説明してくれました。

ピロリ菌は除去したら安心だと思ってませんか?
除去しても すでにその胃は、癌になりやすくなっているので、年に2回は胃カメラ検査を受けた方がいいそうです。

磯田先生は、「専門家は、まさかウイルスを持った人が、歩き回ってうつして歩くなんて想定していなかった。かかった人は、ベッドに寝ている状態が、普通でしょと思っていた。」なんて面白い裏話をしてくれました。





1.「デジタル時代だからこそ!予防医療のすすめ」

講師は、夏野 剛さん、ケント ギルバートさん、堀江貴文さん。

まず最初にホリエモンがお話しされたのは、お正月に亡くなったばかりの山崎元さんのことでした。

私も YouTube で見たのですが、近藤誠医師のがんもどきの話を信じていらっしゃったということ。

正常化バイアスというやつでしょうか。

とにかく標準医療は、標準的な医療という意味ではなく、統計学的に一番効果のある治療法なので まずそれをやりましょうと言っていました。

以下は覚書です。

  • 毎年胃の内視鏡検査をしましょう。
    胃の検査は、胃カメラを飲む検査とバリウムを飲む検査がありますが、当然胃カメラの方が高くなります。

    胃カメラは、咽頭から食道、胃に至るまで見れるので見逃しが少ないけれど、バリウムでは胃だけ、それも下側しかわからない。

    しかもバリウムは金属なので 検査の時、誤って肺や腸に入ると大変なことになるそうです。怖~い。

    またピロリ菌除去をした人はすで腸上皮化成と言って、癌化しやすい組織になってしまっているので 胃カメラを年に2回受けることを勧めていました。

    また、胃カメラに抵抗がある人が多いけれど、鎮静剤を打ってくれるので、ホリエモンは、眠れてむしろ気持ちいいと言っていました。

  • 大腸の内視鏡検査は、ポリープのできたことのある人は2~3年に1回、そうでない人は5年に1回は受けましょう。

    女性の死因の第1位の大腸がんですが、嫌がる人が多いそうです。
    私も嫌だなぁ笑。

  • 予防医学は自分で取り組もう

    今の日本では、お医者様の予防医療の保険の点数が、低いので お医者様の方は予防医学に積極的ではない。

    ケント ギルバートさんによると アメリカは皆保険ではなく私保険なので 病気にかかると保険会社の負担が増えるため 保険会社が積極的に検査など予防医療を進めるそうです。

    となると日本では、自分で取り組まなくてはいけなくて、勉強しなくてはいけないし、腸内環境と運動を勧めていました。

  • 筋トレとゴルフ

    ホリエモンは筋トレとゴルフを進めていました。

    都会にいると、歩くことが多くなるけれど、地方は車社会なので本当に歩かない。

    ゴルフ場がこんなに近くにあるのだから是非やりましょうとホリエモンが言うと、ケントギルバートさんが、「ゴルフをやると体は痩せるかもしれないが、財布も痩せる」と茶々を入れていました。

  • サードプレイスと生涯学習

    オンラインサロンや生涯学習で新しいことを学び、複数のサードプレイスを用意し、コミュニケーションをとる。

  • 歯周病予防のために 3ヶ月から半年に1回歯科医院でクリーニングを受ける。


2.「コロナって何だったの?!歴史から見る感染症」

講師は、磯田 道史さん、加藤友朗さん、堀 義貴さん。

磯田先生は、コロナが流行り始めた時

①思ったより長く暴れる。
②集団免疫戦略は危ない。
③変異して波状的に襲う。

と、考えていたそうです。その通りになりましたね。

ただ、コロナにかかった人は、病院や家で寝ているもので、まさか歩き回ってうつして歩くとは、思っていなかったそうです。

磯田先生が学生の頃、尊敬する大学の先生に、「何でスペイン・インフルエンザ(スペイン風邪ではない)のことをそんなに調べているんですか?」と聞くと「磯田いいか、感染症は100年に1度やってくる、もうすぐ来るぞ」とおっしゃっていたそうです。

今はそのサイクルが、もっと早くなるそうですが。

初めは飛沫飛沫と接触感染が言われていましたが、途中からエアゾルの感染があるとテレビでしきりに説明されていました。

それについて、磯田先生は、「資料やグラフを読んで、もっと早く、エアゾルに気がつくべきだった、何で気がつかなかったんだろう、まだまだだな」と思ったとおっしゃっていました。

また日本は、昔から、コレラや麻疹や梅毒でパンデミックが起こっていたけれど、それに対する穢れ感とか、清めるとか、そういう思想があったので、マスクにも抵抗がなく、欧米のような死者が出なかったのではないか。

人間は喉元過ぎると忘れてしまうことが多いけれど、特にスペイン・インフルエンザから日本はマスクが有効ということを学んでいたのではないか、は良かった点ではないかということでした。

なぜ日本でワクチンが作られるのが遅かったのかについては、技術がなかったのではなく、単にお金がなかったから。

欧米のようなレベルの資本が投入されることがないのだそうです。
貧乏になっちゃったんですね。

また、心配なのは、マスクの影響で 表情を読むことをあまりできなかった小さな子に その後どんな影響があったのか、追跡調査が必要ではないかともおっしゃっていました。

そしてコロナの3年間4年間、高校大学生だった若い人たちが気の毒とおっしゃっていました。

3.まとめ


というわけで、駆け足で振り返ってみましたが、いかがだったでしょうか。

オープニングとクロージングでシンポジウムがありましたが、クロージングシンポジウムは、なかなかの見応えでした。

田原総一朗さんのくそじじいぶりが(失礼ですね、すみません)、圧倒的で 「今日これを見た人はラッキーですよ、こんな予定不調和、普通見られないもん」と前田裕二さんが言っていました。

来年度は、秋に和歌山でエンジン01が開催される予定です。

よろしかったらぜひお出かけください。

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