汝、星のごとく 読了
来年の手帳を準備したり、今年の日記を纏めたりしてたら2023年は全然本を読めてないなって思った。
毎年年末に焦って帳尻合わせる。
会いたかった人にも年末に急いで会う。
ずっと気になっていたけど、単行本サイズの本なんてもう何年も読んでなくて、買うのをずっと迷ってたんだけど買ってよかった。
読み始めた冒頭、瀬戸内の島の話ということもあり、湊かなえさんのNのためにを思い出した。
「何度でも言います。誰がなんと言おうと、ぼくたちは自らを生きる権利があるんです。ぼくの言うことはおかしいですか。身勝手ですか。でもそれは誰と比べておかしいんでしょう。その誰かが正しいと言う証明は誰がしてくれるんでしょう」
北原先生のこの台詞で思わず泣きそうになってしまった。他人からの視線ばかり気にして、普通でありたいだとか、正しさだとかに囚われて生きてきた自分は暁海にすっかり肩入れしていたので正しくなくていいんだよ、と諭してくれる人の強さと心強さに心が熱くなった。
北原先生のような人に出会いたかった。今からでも遅くないから北原先生のような大人に出会いたいな。
年齢ばかり大人になって、学生の頃となんら変わらない日々を過ごしているけれど、人との出会いは常に自分の人生に何らかの影響を与えるし、これからもそうであるとおもう。
続編である星を編むも読み始めたのでまた感想を書きたい。Nのためにもまた読み返したいな。
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