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【分析】茨城ロボッツ

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◯ ニュース

まず、怪我によって
シーズン開幕以来、長期離脱していた
# 21 エリック・ジェイコブセンが本日より復帰します。

インジャリー・リスト登録日:2023/9/11
公示事由:右足舟状骨骨折偽関節

疲労骨折が判明し、手術を受けたとのことです。
アメリカに一時帰国し、再来日してからも
リハビリテーションに励み、
レギュラーシーズンも残すところ10試合のところで
ロボッツ待望の復帰を果たすことが出来そうです。

対戦相手のブースターの立場としては
脅威以外の何者でも無いのですが、
いち選手が怪我を乗り越えて復帰をするということに対し
心からリスペクトの念を送りたいと思います。


◯ # 21 エリック・ジェイコブセンのプロフィール/スタッツ

# 21
エリック・ジェイコブセン
出身地/リーグ登録国籍 アメリカ合衆国
29歳 208cm  116kg

2022-23シーズン成績
59試合中、59試合スターティング
平均プレイタイム 29:33
平均得点 13.2
フィールドゴール% 58.6%
3ポイント% 38.2% (29/76)
フリースロー% 80.0
平均リバウンド 8.6本
平均アシスト 2.4本
平均スティール 0.6本
平均ブロックショット 0.7本

ほぼ全試合でスターティング起用されていて、
平均30分のプレイタイムがありました。
プレイヤー/コーチ陣からの信頼が伺えます。

フィールドゴール%が58.6%が脅威です。
平均リバウンド数も8.6本と
インサイドの要の選手が帰ってきます。

# 32 ルーク・メイは既に11試合の出場があり、
平均22得点、平均10リバウンドを記録していて、
リバウンド等の成績が浮上しているので
# 21 ジェイコブセンの復帰は
茨城ロボッツのインサイドをさらに強固にすることでしょう。


◯ クラブ成績

・平均得点数 76.4点 (16位)
・平均失点数 86.6点 (23位)
・フィールドゴール成功率 41.4% (22位)
・3ポイント成功率 31.6% (20位)
・フリースロー成功率 76.5% (5位)
・平均リバウンド数 37.6本 (14位)
・平均アシスト数 17.3本 (17位)
・平均ブロック数 1.64本 (24位)
・平均スティール数 5.02本 (24位)

ここから読み取れる茨城ロボッツの特徴は
次の通りです。
・失点が多い
・得点面で苦戦を強いられている
・シュートの精度はB1下位
・リバウンドはB1中間層に位置

シュート成功率の割に
平均得点数がB1 16位になっている理由は
2点挙げられます。

1つ目は、フリースローの成功数です。
試投数は1試合平均18.1本(B1 8位)であり、
成功率は76.5%(B1 5位)、
そして、成功数は1試合平均
B1で8位という結果を残しています。
フリースローも1試合 13.9本(B1 4位)と
優秀なスタッツを残しています。
これが貴重な得点源となっています。

2つ目は、テンポの速さです。
テンポの速さを示すスタッツであるPACEが
2024/4/10現在、73.3(B1 7位)であり、
B1の中でもアップテンポな試合展開を好むクラブチームです。
(レバンガ北海道は72.2でB1 11位です)

3/23,24のレバンガ北海道戦以降の5戦では、
1勝4敗と大きく負け越していますが、
琉球ゴールデンキングスに対しては
96-98(GAME1)、77-81(GAME2)というように
強豪相手に善戦していることからも
決して油断の出来ない相手だと言えます。


◯ 平均プレイタイムと平均得点

平均プレイタイム
1) # 11  チェハーレス・タプスコット 32:31
2) # 17  山口 颯斗      26:59
3) # 18  ルーク・メイ    26:13
4) # 13  中村 功平      23:50
5) # 1    トーマス・ケネディ   23:35
6) # 29    鶴巻 啓太      23:31
7) # 25    平尾 充庸      21:35
8) # 18    大庭 圭太郎     8:21
9) # 14   久岡 幸太郎      7:36
※ #21 エリック・ジェイコブセンが4/10よりロスター入り予定

平均得点
1) # 18 ルーク・メイ        22.0
2) # 1 トーマス・ケネディ       12.7
3) # 11 チェハーレス・タプスコット 12.5
4) # 17   山口 颯斗         10.2
5) # 13   中村 功平          7.5
6) # 25   平尾 充庸            7.3

フィールドゴール試投数 1試合平均5以下という条件では、
得点者が上記の6名に絞られます。
すなわち、外国籍+帰化の3名、
# 17 山口 # 13 中村 # 25 平尾の得点に偏っているのです。
(ここに # 21 ジェイコブセン が加わります)

先月、3/24のHOME戦GAME2では、
レバンガ北海道も茨城ロボッツも
速い展開でシュート確率も高かったので
印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
そのGAMEは98-107で敗れています。

そのような試合展開にしてしまうと
茨城ロボッツのペースになってしまうので、
いかに我慢してディフェンスできるかが
本日の見どころとなりそうです。

元々、機動力の速い選手で揃えて、
高さのミスマッチで苦戦していた茨城ロボッツですが、
# 18 メイの加入と、# 21 ジェイコブセンの復帰で
弱点を補うことが出来そうです。


◯見どころ

スピーディーな展開にさせないように
オフェンスのテンポを少し抑えたり、
ディフェンスに切り替わったときの
マークマンへのピックアップの速さが求められる一戦です。

プレイタイムが長く、得点源の一人である
# 17 山口をどのように抑え込むかが
興味深い着眼点の一つとして挙げたいです。

また、前回(3/24)では、
後半に失速してしまったので(後半のスコアは41-60)
プレイタイムをうまくシェアして、
チーム全体で40分間通して
質の高いパフォーマンスを継続できるかが鍵となります。

その試合の反省点が
今日、生かされると思うので
・試合のテンポを落とせるか
・強力なビッグマン2人にどれだけリバウンドが取れるか
・茨城ロボッツの平均得点 76点以下に抑えられるか

この辺りが見どころになると予想しています。

これまでB1での対戦成績は8勝3敗ですが、
茨城ロボッツに敗れた3試合は
いずれも90点以上の得点を許しています。

2024/03/24 98-107
2023/04/23 92-98
2022/03/23 82-94

これまでの傾向だけで考えると、
失点数を70-80程度の規模にコントロールできれば
レバンガ北海道が有利に試合運びをできそうです。

この辺りは両チームとも
事前にスカウティングやデータ分析が
十分になされているはずなので、
テンポを上げて突き放したい茨城ロボッツと
ディフェンスで優位に立ちたいレバンガ北海道という構造が
よく見える試合になるはずで、
いつも以上にディフェンスに注目が集まることでしょう。

茨城ロボッツも残留争いから脱するために
目の前の一戦一戦を全力で戦っています。
残り10試合も全緑で応援していきましょう!

ガンバレ・レバンガ!

文) アズマ・リュウセイ
写真) 民谷 健太郎

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