無干渉
家事や午前の用事がひと段落して
リビングで本を読んでいたら
義母が入ってきた。
昼前の暑い中、畑に出ているなと思っていた。
しかも今日は台風前のフェーンの猛暑日。
夕方には台風の影響が出てくるから
やっておきたい事があるのだろう。
息を切らして台所に入って来て、水をゴクゴク飲み干す。
さぞかし、暑かっただろうな。
見える位置に居たので、無言で死角に入りPCに取り付く。
片や、大汗かいて畑仕事で水をゴクゴク。
片や、エアコンの涼しいリビングで読書。
どちらも趣味の時間じゃないか。
と開き直るが、やはり隠れたくなる情けなさ。
はあはあ言いながら、部屋へ上がっていった。
そりゃ、頑丈な人とはいえ後期高齢者。
趣味でも、畑はしんどいんだろうな。
お茶でも飲む?
朝、りんご残してたの、今食べる?
自分の心の声を無視する。
こういう状況はしょっちゅうある。
お互い透明人間になっている。
割り切ってもらっているのかな。
それならありがたいと思う。
この人にとって、無用な存在になりたい。
関わる時間がどんどん減っていけばいい。
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