マルさん一時預かり!

マル太郎がヘルニアらしく、後ろ脚が立たなくなった。
前の記事でも書いたように、後ろ脚の具合がよくなく、ずっと痛み止めの薬を飲んでいた。
先週末、症状が落ち着いたので薬はそこで終わりになって、昨日まで、ゆっくり短めの散歩で、なんとか無事に、いつものように過ごしていた。


昨夕、いつもの散歩に出た。しっぽを振りながら軽快に歩くなぁと嬉しくなっていたら、急に足を引きずり始めた。ちょっと進むともうお尻をペタンと落として、動こうとしなくなった。
腰を上げようとするが、どうも、支えられないようでまたペタン。

まだおしっこが済んでなかったが、抱っこして連れ帰った。
玄関から上がった所で、耐えられずにおしっこが出た。成犬になって以来
ぜったいに屋内ではしなかったので、本人もさぞ戸惑ったことだろう。

床におろすと、苦しいのか、痛いのか、びっくりしているのか
鳴きやまない。普段でもほとんど吠えることもなかったのに
ずっとオンオン鳴いている。
明日まで様子を見れるかと思っていたが、これは落ち着いていられなくなった。
行きつけの病院も、市内の病院も、なんてこった、今日は休診。
仕方なく、車で40分ほどの病院に電話をかけて、行くことにした。


車に酔うのに、大丈夫かなと心配だったが、ずっとそれどころではなかったようで、もそもそ動いてはキャンキャン苦しがっていた。
私も、助手席が気になって、運転していても気もそぞろだったが
ここで事故ってはあまりにもあんまりじゃないかと、がんばった。

その病院で、右後ろ脚が無感覚になっていると診断された。
左はまだ少し反応があり、支えると踏ん張ろうとする気がある。
応急処置の痛み止めの注射と、かかりつけ医への診断メモをもらって、
またハラハラしながら帰った。


もう散歩に行けないのかと悲観して、ずっと心の中で泣いていた。
ときどき目からも涙が漏れた。
でもマルが時々オンオン鳴くので、撫でたり話しかけたり、するしかなかったがそうやって、なんとか過ごした。
晩御飯も作れなかった。疲れたし作る気も出なかった。
みんなが、大事なマルのために納得して、お父さんがご飯を買ってきてくれた(コンビニご飯)。ありがたかった。

マル太郎は水だけ少し飲んで、疲れもあり、ぐっすり明け方まで眠っていたようだ。
朝方、カチャカチャと、マルの足音で目が覚めた。
カチャカチャってことは、少しは動けたかな。とみると、少し移動して窓際でまたオンオンキャンキャン泣き始めた。
前脚で前進、左後ろ脚でぐいぐい漕ぎながら、移動していたらしい。
疲れて、それからはまた、横たわってしまった。


早めに、かかりつけ医に連れて行った。
待っていると、ディスプレイ画面で丁度「犬のヘルニアについて」の映像が流れた。
生活場面で、ヘルニアを誘発する環境が結構揃っていたことに愕然とした。
フローリングが多いし、適度な運動してない(これは老齢もあり)。
後悔がどっと押し寄せる。

後悔しつつも、マルと私は一緒に年をとったんだなぁと、思った。
14年。犬の年齢は、人間にしたら1年に6年ぶんくらい進むらしい。
マルの14年間は、私の47才~61才、マル太郎は84才ってことだ。
犬の寿命は15年くらいというから、マルの一生を、一緒に老化を感じながら、過ごしてきたんだなぁ。
老化の同志やな(笑)


今日は、検査のため夕方まで病院で過ごすことになった。
マルにとっては大好きな場所、テーマパークのような病院だ。
大好きな先生、大好きな助手のお姉さん2人と、過ごす長い時間。
慣れた場所で良かったと思う。
ついでに、食欲も出るといいんだけど。

遠くの大きな病院でCTやMRIを撮り、手術をする方法もあるが
それは、おっとり箱入り息子で暮らしてきたマルには向かないと思った。
まず車が長時間。それに全身麻酔。知らない施設、知らない人。
ストレスだけで、高齢の体には大きな負担になるだろう。

左後ろ脚にまだ反応があるということは、脊髄からの神経は生きていて、
回復する見込みもあるかもしれない、とのこと。
今までのような散歩は無理としても、苦しさを少しでもなくしてもらえれば・・・介護生活になるかもしれないけれど。


ああだこうだといろいろ考える。
でも今は、検査とはいえ、マルにとっての大好きな場所にいるということが私には救いだ。
今日は夕方に迎えに行く。
まっててね~~。


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