次男のお弁当を作っていると
カチャカチャカチャカチャ・・・
マル太郎が床を歩く音がする。
洗面所のほうへ歩いたり、自分の居場所のあるリビングへ行ったり
そこでも落ち着かず、台所へきたり、夜寝ている場所へ戻ったり。
これは、トイレに行きたい時に多い行動だ。

お弁当と朝食用意のケリをつけてから、連れて出る。
なにしろ、一旦出るとなかなか家に戻ってくれないから
出る時はキリのいいタイミングで火の元を確認して出る。
今日はそれが６時半。

わりとすぐに戻ってくれて、すぐに朝食を食べさせた。
自分も食べたり、片付けたり、洗濯機を回したりしていると
また洗面所方面へ歩いて行く。
もうトイレは済ませていたので、何も気にしないでいた。
まだ８時だし。
すると床に転がって、やたら丁寧に、熱心に、お腹や下腹を舐めている。
ひょっとして、と思い廊下の電灯をつけると・・・点々としずくが続き、ゴールには水たまりがあった。

このごろ、おしっこのキレが悪いように思う。
一度排泄して、少しうろついて、またしていることがある。
今日もそんな感じだったらしい。
すっきりしていなかった残りが、洩れてしまった。

これからこういうことが増えて行くのだろう。
オムツの世話にもなるだろう。

目ヤニも毎日たくさん出る。
お風呂も、ふんばれないから、なかなか入れられない。
歯石が溜まってきて口臭が気になる。
体をぶるぶるっとすると、よろけて転ぶ。
階段の昇り降りに手間取ったり踏み外したり。

そのすべてを愛おしいと思えるのは幸せだ。

時々、片方の目が見えているのかと疑うような行動もする。
いつも出入りしている玄関の引き戸ではなく壁に向かって、開くのを待っている。
筋肉が減っている為か、フローリングでは前以上に滑る。

心が締め付けられるけれど、いいよいいよ、なんでも来い！という気になる。
いちばん最後の一息まで引き受けるよ、安心してねと思う。

毎日毎日、そんな気持ちが、覚悟のように湧いてくる。
また雪の季節が来るが、あったかく過ごそうよ。