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ツキイチデートの日記

暖冬小雪だと思っていたら、突然の大雪。
昨日は一日降り続いたが、今日は朝から晴れた。
明け方気温が下がったようで、辺り一面まっしろ。
明るい青空。
玄関前は氷でツルッツル。
マル太郎のおしっこに出て「きれいだね~!」としばし眺める。

今日は夫と一緒に、長男のところへ面会に行く。
乗車すると即、ゴルフの話になる。
うれしそうにしゃべるので、うれしそうに相槌を打つ。
とまらない。

夏に娘と行った団子屋さんのカフェへ続く道を通りながら
「抹茶も目の前で点ててくれるんだよ」などと話す。
「いや、行きたいとかじゃなくて。そういうお店があるってこと」
なんて先回りする。
「お母さんみたいに、おれ、どこの何が見たいとか、おいしい店を探すとか、そういうの全然興味ないしなぁ」

わかってます。
「目的にまっすぐ行ければそれでいいんだよね」
つまりゴルフ練習場ということだね。


おともだちのくまさんが、とっても羨ましいデートの記事を上げていたので
「いいなぁ~~~」と指をくわえながら、さて、自分ちは?なんて振り返ってみたのだった。

くまさんのような、一緒に同じ時間を楽しめて、しかもおしゃれな(くまさんといえば、おしゃれ、に決まってる!)デートができたらいいな。

しかし、私は自分の父ともデートした経験はないし(受験がらみで関西へ一緒に行ってくれたことくらい)、夫とも、多分夫は娘とも、そういう可能性はないと思われる。

年に1回くらいは付き合ってくれても良さそうだけど
その時は、夫はきっとずっとうわの空だろう。
話は聞いてないし、早く帰って練習したくて、ソワソワ。
お互いの時間の無駄みたいなので、デートはないなと思っている。

多分、私と娘はそれができているのだと思う。
娘はアパートへ出たので回数は減ったが、たまのデートが嬉しくて
前の日からワクワクしている。
次男ともできそうではあるが、一度お茶に誘ったら「えー、母さんと?」なんて言われたことがあって、「まあ、気持ちはわかる」と引っ込んだのだった(;^_^A

夫とは、面会に行く数時間が、きっとデートみたいな時間なのだろう。
ずっとしゃべっている。ゴルフとその周辺のことを(笑)
子ども達のことになるとシビアな話になって、私も寛容さがなくなるので
共通認識まで話したら、別の話題に変える。
(子どものことで思うことはちゃんと伝えたいし。
ゴルフの話なら、どうでもいいからニコニコ聞けます笑)

帰りになるとさすがに夫も話題が枯渇してくる。
お互い疲れたのか、黙り勝ちになる(私は相槌と笑い疲れ)。
どちらも心地よい疲労、だと思う。

長男はずっと機嫌よくしていてくれた。
目が合うとニッコリ笑ってくれた。
体調も崩すことなく、元気に暮らしているらしかった。
夫も私も、それのほかには、基本的には望むことはないのだ。

家に着く15分前くらいになるとようやく私の趣味の話になる。
「何か楽しめる事があるといいねぇ」なんて言う。
自分だけが楽しんでいて悪いと思っているんだそうで。
(子育ての頃でも、今とあまり変わりはなかったから)

私って余程、日ごろ、所在なげに見えるんだなぁ。
そんなご配慮はいりません、好きにやってくださいよ、と思う。

私にも楽しみはある。noteやゴスペル。
noteは秘密にしているが、ゴスペルを始めた時、夫はすごく喜んだ。
皮肉屋の妻としては、負い目が少し軽くなったのかな?と思ったりする。
でもそこは素直に感謝もしている。


家に帰り、すぐにマル太郎の排泄と、遅い昼食。
人間のお昼は、昨晩多めに作って置いたカレーだ。

外に出ると、まだ気温が上がりそうな明るい空だったので
ちょっとの間マル太郎を抱っこしてぶらつく。
マルはほとんど見えていないが、日差しの温かさや春らしい空気の匂いは一緒に感じられる。
これもデートかな。



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