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映画「ナイル殺人事件」を観て

■はじめに

※ネタバレを含みますので、ご覧になっていない方はご注意を。

2022年に公開された映画作品です。
映画館で予告を見たとき、見たいな~!と思っていたのですが
どうもタイミングが合わずに見逃してしまったんですかね、いつの間にか
劇場公開が終わってしまっていました。
ですので、つい先日アマプラでレンタルが出来るようになったので嬉しくなってこの週末がっつりと見ました。

■全体的な感想

感想はというと、いや~…率直に、オススメです(キリッ)
ミステリーものが好きなら。
この映画は殺人事件を描いた作品なんですけど、非常に美しい映画でした。
世界観がそもそもいいんですよねぇ。原作がアガサ・クリスティーの小説「ナイルに死す」なのですが、名探偵ポワロシリーズって全てにおいて本当に知性と奥深さを感じます。昔 テレビ番組でポワロシリーズはよく見ていたのですが、現代版としてこうして映画化されると、映像の美しさも相まってはぁ~いいな~と思ってしまいます。ストーリーは新婚夫婦とその元婚約者である女性との関係のもつれから話がスタートするのですが、舞台がエジプトなんですよ。
ピラミッドやナイル川といった壮大なスケールで美しい景色をバックに、凄惨な数々の事件が起こるんですけど、俳優さんは美男美女が多いですし(私は、主演のガル・ガドットのファン)1930年代~1950年代の時代設定だったり美術、衣装なんかも素敵ですし。ストーリーはさておき、見惚れてしまうようなシーンがいくつかありました。

■ストーリーに対する個人的な感想

原作をまだ読んでいないので、映画だけの感想になってしまいますが
私としては、すごく深く考えさせられる内容でした。
2時間の映画の中で、そこまでは描かれてはいなかったんですけど
"お金"と"愛" が大きな一つのテーマになっていて、最初 "嫉妬からの殺人"や"金銭問題からの殺人"が起こっているという風に視聴者が思うような
流れだったんですが、最後の最後にそれが覆されて、実は"愛"によって金銭感覚が歪んでしまったが為に引き起った事件だったということがわかるんですよね。
人が殺人を起こす動機って本当に様々で、裁判では「~罪」の一言で
済まされてしまうんですが、本当はものすごく複雑なんですよね。だから、
一見、「普通に考えるとこうじゃないの?」という単純なものの見方をしていると、真理は見えてこないんだろうな。と映画を通して感じました。
こういうストーリーの持っていき方が、さすが、アガサ・クリスティーだなと思います。
あと、やはり時代背景なんかもあって、今よりももっとお金がないと本当に生きていけない時代だったんだろうなと感じる部分も多々あり。
犯人に同情してしまう自分もいました。

■謎

映画を見た後に、「これ、何か意味があったのかな」とふと気になった点がありました。それは、映画の中で「緑」「赤」「白」という3つの色がシンボリックに登場していたのですが、果たしてそれが何の意味を表していたのかまではわかっていません。

・緑 → 登場人物が映画の序盤で飛ばしていた凧の色。捨てられた銃がくるまっていたスカーフの色。メイドが着ていた服。

・赤  → 登場人物が着ていたジャケットの色。元婚約者が着ていたドレス。

・白  → 花嫁が着ていたドレス。元婚約者が着ていたドレス。

こういうの、考察できる鋭い洞察力を持っている方ってすごいですよね。
私も磨いていきたいものです。

■最後に

まとめ…とはちょっと違いますが、手の込んだ殺人事件を起こす犯人って頭がいいじゃないですか。行動力、計画力、実行力どれも三拍子揃っているので、よっぽどこの優秀な能力をビジネスに生かしたほうが成功するのになぁといつも思ってしまいます。
あと、つい先日もテレビ番組で実際にあった驚くべき殺人事件の放送を
見た時にも感じたのですが、「愛」と「お金」って常に密接にかかわっていてどちらもプラスに働くと素晴らしいエネルギーになりますが、マイナスに転じたとき、世にも恐ろしい悪夢を生みだしてしまう諸刃の剣なんだなあと。 子供の頃からきちんと「扱い方」については、教育をするのが大切ですね。









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