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犬の日②〜【作品】人間と犬




人間

「わたしは人間です。
 わたしは人間が嫌いです。
 たまに好きな時もありますが、
 大抵の時は嫌いです。
 人間は、色々なものを奪っていくので嫌いです。
 与えられたと感じる時もありますが、
 よく思い出すと大抵は奪われているのです」

「わたしは犬です。
 わたしは人間が好きです。
 たまに嫌な時もありますが、
 大抵の時は好きです。
 人間は、色々なものを与えてくれるので
 好きです。
 取られたと感じる時もありますが、
 よく思い出すと大抵は与えられているのです」


【追記】
どんなに高尚な文学があっても、
どんなに魂ゆさぶる芸術があっても、
その世界に犬がいないならば私の魂は冷え切るでしょう。
犬がいたからこそ生まれた名作は数しれずあります。それだけ人間が、犬という存在から感銘を受け真の真心に打たれたから。
だからこそ、彼らを作品に投影することでその尊さを遺したのだと思います。

人は、人だけでは作品を創れない。
壁画を見ればわかる事です。
花や鳥もそう、同じことです。

「人以外のものから受けた感動があったから、人は創造をここまで育むことが出来た」。

衣類のデザインもそう、絵画もそう。
全て己の中で自然発生したものでは無いことを忘れてはいけない。

私は今日も、犬たちと歩きます。


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