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人生はじめてのビックリマンチョコ

先日、中古ゲームを漁りにまんだらけへ行った。所狭しと並べられたグッズの数々。ジャニーズグッズが豊富なため、思いのほか若い女の子たちがたくさんいて驚いた。数年前のわたしなら同様にそこに参戦してHey!Say!JUMPの品々を大量購入しただろうが、おばさんになったわたしはそれに目もくれず、ゲーム売り場へ直行。

そのまんだらけは、PSソフトはかなりの数並んでいたが、わたしのお目当てのDSソフトはほぼなし。ここはだめだなと諦めて、だいすきな魔法少女グッズを拝みに行くことに。やはり、セーラームーングッズ多し。推しはサターンです。でもおジャ魔女やCCさくらグッズほぼ皆無。わたしが子どものころに持っていたステッキ、ショーケースの中で10万円のプライスと共に横たわっておりました。残しておけばよかった~~~どこにいったかもわからん。ほんと、どんなものに価値がつくかわからない時代ですよね。マーティみたいにタイムスリップして何が売れるか確認して、現代に戻ってきたいですね。きっとドクが許さないけど。

それはそうと、魔法少女コーナーもそこまで賑わっていなかったので、店内散策に。狭い通路に佇むショーケース。遊戯王カードの隣には、ビックリマンチョコのシール。え、40万円?くらりとしました。80円くらいのものが、こんな価格になるのか。(あとで調べたら、当時は30円だったそうです)

ビックリマンシールの存在は知っていたけど、ちゃんと見たことがなかったから、興味津々。勝手に男子のものというイメージがあったけど、よくよく見ると可愛い絵柄のシールも結構多い。わたしが特に気に入ったのは、白黒の男の子(実写)の隣に「キモチいい~」という文字が書かれたシール。超念写探偵団 シールというらしく、これもビックリマンチョコに入っていたものらしい。なにがキモチいいねん。笑える。これ、スマホの裏にぜひ入れたい。価格は600円だった。買おうか本気で迷った。笑

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キモチいい〜


わたしの生まれていない時代のものが目の前にあるのが、なんだかすてきで、結局30分弱ビックリマンシールを眺めていた。古いものがすきなので、たまらない。歴史をあさりたい。帰宅してからもずっとビックリマンチョコ及びシールの存在が気になるわたしは、ネットでビックリマンチョコについて調べていた。

すると、いしかわごうさんというライターの方のnoteがヒットした。

ビックリマンシールに対しての強い愛、思い出。関係のないわたしが泣きそうになったわ。第六弾からハマり始めたという、いしかわさん。第何弾からシールを集めているとか言えば、マニアの人ならきっとどの世代かわかるんだろうなとか想像して読む。いしかわさんのほろ苦くも眩しい少年時代のビックリマンシールの思い出が、第三者のわたしにも手に取るように伝わる。

特に面白かったのは、当時の少年たちのビックリマンシールの保存方法。シールをまとめて輪ゴムで止めるんだけど、ヘッド(レアシールらしい。記事を読んで初めて知りました)を大体一番上に持ってくるから、イラストがボロボロになったりしてたらしい。こういうところで、まさに子どもながらの純粋さが出ていて、きゅんとしちゃいました。今こそスリーブなりサイズに適した保存用ファイルがあるけれど、その時代はなかったんだよなあ。こんな高値がつくなんてことも誰も想像していなかったから、綺麗な状態で保管できている人も少ないんだろうな。


ネットもない時代、こんなにビックリマンチョコが流行ったのもすごい。でもよく考えれば、流行ったものは大体どの家庭にもあった。スーファミ、たまごっち、エンジェルポケット、ファービー、キックボード、わたしの家にもあった。(お父さんお母さんありがとう)
ビックリマンシールがあほほど張られたタンスもよく見かけた。どこで見たのかは覚えてないけど、目の裏に焼き付いてる。そもそも、タンスががあるという状況にも「むかし」を感じる。結婚式の引出物のイメージ。わたしの実家にもたしかにあります。

話が脱線したけれど、いしかわさんの記事を読んで、なんとも言い表せないエモーショナルな感情が湧いてきた。そして、わたしもビックリマンチョコを買って、シールを集めてみたいなという気持ちになった。もともと何かを収集するのがすきで、こういったものを見ると火がつく。あまりバトルはしないくせに、ポケモンカードも可愛くて集めている。

もう仕事中もビックリマンチョコのことで頭がいっぱいで、ずっといしかわさんのnoteを読んでいた。ビックリマンシール裏面の読解不能な文章や当時の少年たちの交換レートも面白い。嗚呼、わたしが小さい頃にもいたいた、気前のいい兄貴分。いろんなものくれるんだよね。たった数個しか変わらないのに、年上がやたら年上に見えた子ども時代。ガチャガチャから排出される偽物ビックリマンシールに騙されてしまった子どもたち、ロッテに訴訟されて倒産した偽物会社「ロッチ」、悪質なはずなのになぜだか愛おしい少年時代のようにわたしには思える。

さあ、ようやく仕事が終わり、コンビニへ行く。たぶん売ってないだろうな、なんて思っていたけれど、ふつうに置いてあった。鬼滅の刃(遊郭編)とのコラボのビックリマンチョコ。ネットでは、売り切れで手に入れにくいなどと書いてあったのに、なぜだ。人気ないのか・・?二種類あったので、迷わずどちらも買った。一緒にいた相方は一種類だけ買っていた。本当はオリジナルのビックリマンキャラのものがよかったけれど、最近はコラボが多いらしく、仕方ないですね。ちなみに鬼滅は一度も読んだこと見たことがありません。(主要キャラクターはだいたいわかるよ)

スキップで帰り、洗濯物を取り入れ、お風呂に入り、寝る前の至福のひとときに、ほうじ茶を淹れてから、いざ開封。二十数年間生きてきて、人生初めてのビックリマンチョコ。縁もゆかりもないと思っていましたが、いただきます。そうしていると、隣で相方がさっさと開封していて、泣きました。開封前の緊張感が一切ないのは、いかがなものか。出てきたのは、パッケージの絵柄にもなっている、炭次郎と我妻善逸と伊之助が描かれたシール。当たりなのでは?という会話をするのもたのしい。
さて、わたしも開封。雛鶴という女の子が出ました。このキャラは知らない!紫だから、見た瞬間は胡蝶しのぶさんかと思いましたよ。鬼滅の刃あまり知らないけれど、こうやって新しいものを思いがけない方法で知るのもわくわくする。全24種類あるらしいので、ぜんぶ集めてファイリングしたい。でも、好きなアニメとのコラボのためにお金を温存しておいてもいいかな。できれば、もっと早くにビックリマンチョコに興味を持っていればよかった。スターウォーズやドラゴンボールとのコラボシールほしかったのよ。だけど、結果、ウエハースもすごくおいしくて大満足。100円ちょっとで子ども時代を取り返していると思えば、安いもんですな。

食べさしで申し訳ない


いや~ビックリマンチョコよ、きみはなんて魅力的なのだ。これは思いがけない出会いです。まんだらけへ行ってよかったし、いしかわさんの記事を読んでよかった。当時ビックリマンシールに夢中になっていた人たちの話も、もっと聞きたいなと思いました。わたしは、必死になって集めるというより、スーパーに行ってビックリマンチョコがあればついでに買うくらいのスタンスで、ゆるゆるとコレクトしてゆきたい。

まだもう一種類のほうのビックリマンチョコが、家でおとなしくわたしを待っているので、今日も定時であがります。

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