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電気代?それとも電気?


今日9月15日は、2002年までは敬老の日だった。



そして、9月15日は、僕の父の誕生日である。



父は、子供の頃、誕生日が敬老の日だったので、誕生日なのに、祝われにくかったみたいな事を昔言ってた。


自分の誕生日なのに、老人を敬愛する日なので、そのような事になってしまったのだと思う。

時代も時代だしね。


そんなこんなで、大人になれば、そして、歳を取れば取るほど、倍で祝われるはずだったこの日も、まさかの老人になる前に、9月の第3月曜日に移動になったため、すこしほろ苦い状況になってしまった。




僕の父は、少し変わっていて、平成の時代に生き残る昭和の親父みたいな人だった。


めちゃくちゃ厳しかった。

1日の計画表みたいなのを配られ、それに15分単位で、スケジュールを書いたものを提出したり、

階段の壁をさすりながら、降りると、それについて3時間くらい正座で問い詰められた。

ご飯の時は、箸の持ち方から、椅子の座り方まで、そして背筋を伸ばし、顎を引いて食べなきゃ、めちゃくちゃ叱られた。

だから、僕の家の食卓では、父が仕事から帰ってくる足音が聞こえると、条件反射のように背筋が"ピンっ"と伸びた。

兄と一緒に"ピンっ"

パブロフの犬みたいに。


そんな昭和の頑固オヤジ的側面もあるのに、パソコンはMacBookを使っていた。


当時の島根県なんて、Mac?マクドナルド?みたいな、マクドナルドでさえ、市内に1店舗しかないような状況なのに、


父はまだ全然有名じゃない、世の中Windows一色の状況で、『Windows使ってると職場で仕事している感覚になるのが嫌だから』という理由で当時、デジモンの映画で島根県にはパソコンが一台しかないと言われてた時代に、島根県で唯一MacBookを使っていた。


白い初期のiPodもあったし。


だから、古風な面も持ちつつ、新しい物を取り入れれる、そしてすごいこだわりを持った父だった。


カメラは好きなのに、写真は絶対撮られたくない。


甘いものは一切食べられない。


マヨラー。


カレーがそんなに好きではない。


昔バントをやってて、ロン毛の時期があった。

ねっ?

まぁ、わかりやすく言うと、世間から見たイチローみたいな雰囲気。


イチローが父親だったらみたいな。



そんな父親の影響を僕は受けているのだろう。


父親が言っていた事で最も印象に残っているうちの一つに、


『電気代じゃない!電気が!』


というのがある。


小さい頃、家の中で、電気をつけっぱなしの僕ら兄弟に、


『電気代が勿体無いから、ちゃんと消して!』


と母親が言うと、


父が、間髪いれずに、


『電気代じゃなくて、電気がもったいないからなぁ。』


僕たちに言ってた。


当時は、正直変なの!と思ってたけど、これは中々奥が深い。


でも、やっぱり変わってる。




今日9月15日は父の57歳の誕生日だ。


めちゃくちゃ喘息なのに、タバコめちゃんこ吸うストロングスタイルはいつまでやるのかなぁ。


タバコ吸った事ないのに、セブンスターが懐かしい匂いになっちゃった。

あっ、セブンスターも、BOXじゃなくて、絶対ソフトだったなぁ。


あと、3年で還暦。


あっ、そっか!


9月15日が敬老の日じゃ無くなったから、2回祝えるようになったって事、


なのかな?


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