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日本の新聞は縦書きなので

横文字の新聞は当然、横書きです。例えば「The New York Times」はアメリカの新聞なので英語で書かれています。紙面にできるだけ多くの文字を書く場合に有効なのが「段組み」です。英字新聞の場合、紙面の大きさにもよりますが、普通は3段から6段くらいです。重要な記事は文章も長く、また目を引くように段をぶち抜いて書かれることが多いのですが、段数が多くなると同じ長さの記事の場合、縦に細長くなります。

極力、新聞を作成する側もレイアウトを工夫するのですが、どうしても余白が出来てしまうことがあります。10ページには納められないが11ページでは多い。今でこそコンピューターで文字を入力したりデジタルの写真を貼り付けたりして作成している新聞ですが、かつては活版印刷だったので植字した文字を記事ごとに糸で結束していました。なので、レイアウトを変更するのは大変でした。

そこで、余白が出来た場合用の短い文章を予め用意しておいて、その大きさに応じて文字数を調節して掲載する記事のことを「Column(コラム)」と呼ぶようになりました。あくまでも余白を埋めるための文章なので内容は当たり障りのない所謂、「どうでもいい」文章でした。ですので、ここから転じて新聞に掲載される短い文章のことを「コラム」というのです。

一方、現代の日本では「コラム≒エッセイ」と認識されています。「Essay」とは日本では「随筆」のことですが、英語では論文やレポートなども含まれます。また、日本の新聞は縦書きなので段組みした記事は横に長くなります。なので英語で言うならば、コラム(Column;柱)ではなく「ビーム(Beam;梁)」と呼ぶのが相応しいと思います。

つまり、見た目が柱でない以上、どうでも良い文章は「エッセイ」と呼ぶのが相応しいと私は考えているので、私の書いたnoteの記事は #エッセイ となっているのです。



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