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紛らわしい。

以前、略語についての記事を2回ほど書いた。

そして、先ほどこんなネット記事を見つけた。今話題の「ChatGPT」だ。


この記事にもあるとおり、

ChatGPT:Chat Generative Pre-trained Transformer

であるが、「チャット・ジー・ティー・ピー」だっけ、「チャット・ジー・ピー・ティー」だっけ、ってなってしまう、しかも略する前の「ジェネレイティヴ・プリ=トレインド・トランスフォーマー」が浮かんでこないっていうそこのあなた🫵に朗報。毎年きちんと健康診断を受けていて、もう若くも無い人間には耳馴染みの、

γ-GTP:γ-Glutamyl TransPeptidase(通称:ガンマ・ジー・ティー・ピー)

のGTPじゃない方の略称なのだ。毎日のように飲酒をしている人間ならば気にせざるを得ない肝機能の指標である「γ-GTP」。アルコールの摂取量が多くなると血中濃度が高くなるタンパク質分解酵素で、80IU/Lを超えるとE判定(要再検査)になるのが普通である。何を隠そう、私は一昨年の数値が90だったのだ。アルコールは一滴も飲まないにも関わらず。


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ところで、アルファベット3文字の略語は当然ながら

26³=17,576

の組み合わせしかないので、被ってしまうことが往々にしてあるのだ。

これも以前の記事で書いたが、バロック期のドイツの作曲家ブクステフーデ(Dieterich Buxtehude)の作品目録【Buxtehude Werke Verzeichnis】も何事も無ければ頭文字を取って「BWV」にしたところだが、既にJ・S・バッハの作品目録【Bach Werke Verzeichnis】が存在していたため「BuxWV」となったのである。ブクステフーデの方が48歳も年上だが、作品目録が作られたのはBWVが1950年、BuxWVが1974年である。だって、バッハの方が断然重要な作曲家だから仕方がない。


BuxWV137


BuxWV163


BuxWV272


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