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Laughing Note〜お笑い手帖回顧録 vol35

前回から少し時間を戻す。
若手お笑いシーンがメジャーになる前夜とも言える時期。玉石混交の状況は相変わらず。
この混沌とした中から、将来のスターの卵が生まれる。それを観るのは痛快なものだった。
色々雑多に抜き出してみよう。
(*のあとのコメントは、鑑賞当時のもの。)

2000年10月16日  
≪トンパチプロ ライブ≫
新宿文化センター
カスピ海くされババア:気が変なおばさん。
ナプキン、タンポン
U字工事:レジャーの秋。栃木の遊園地VSデイズニーランド
米粒写経:俺は妖怪博士
Doorノブ:作文を読む。
国井咲也:おたく
ロマンポルシェ:茶髪にピアスの若者は不良だと演説してる男と観客
GO!ヒロミ:笑いについて。ハイセンスなモノマネ。彼女のセックスのまね。
桧博明:TDLに文句
殿方充:鶴の恩返し。教科書入れ替わった先生
カミナリボーイズ:ファミレスの変な店員
ニトログリセリン:五輪に新競技を。
 
*東京ダイナマイトの、ハチミツ二郎君設立したトンパチプロ主催のライブ。地下プロレスみたいなライブ。

11月15日 ≪ずん 単独≫  
        千本桜ホール
店を始めたい兄
受験生、病院へ。樋口さんが好き
眠り王。キスでなく目覚めた王がすねる。
暇な喫茶店。マスターと店員が遊ぶ

*飯尾の乗り突っ込み大会。通好みのライブ
 飯尾の面白さは、まだ伝わりにくいかも。
 
11月11日 ≪エレキコミック単独≫  下北駅前劇場
・OP:アタック25のパロディー
・ デパート:迷子を探す父と店員
・ 修学旅行:
・ 久しぶりに会うヤッチ
・ ヤラセの催眠術
・ 体操の時間
・ 青春ドンドン:和太鼓の練習
・ 幕間VTR…キムタク似の谷井、アフレコ、アンビリーバボー、ピアノの万引き
* 馬鹿馬鹿しさ満載。
 
 2001年 1月31日  
≪ラーメンズvol8 椿≫  
    新宿シアターサンモール
時間電話
心理(色)テスト
ドラマチックカウント:音楽
インタビュー
心の中の男
高橋 
ナナメの日
日本語学校アメリカン
悪魔が来たりてなんかいう
※スタイルがはっきりしてきた。

2月2日 バナナマン単独 激ミルク   
THE THIRD PERSON

HIPPOPOTAMUS
赤えんぴつ
演説
LOST NATION
張り込み
CLEVER HOSTAG
*安定の面白さ。どのコントも長尺
 
2月12日  
≪TOKYOJAMCAMPANY≫
     シアターV赤阪
遭難:じじいのレスキュー隊
稲葉君:スキー場にて
マリア
かつあげ
君に幸あれ
ブサイク部
ユージュアルサスペクツ
ギャンブラー
*ナベプロが立ち上げた笑いとダンスのプロジェクト。監修はピーピングトム
今回はダンスよりコント中心
 
2月14日≪チュチュチュファミリー≫  銀座博品館劇場
ビートルズ:初産の歌。出るぜ。
即興ソング
半漁人のラブソング
ルパンのテーマ
ハンドドッグ
*ほとんど歌ネタ。笑いの要素が少し薄い。
新しいエンターテイメントとなるか?
 
3月21日≪プライムワン ライブ≫
ハイエナ: 走り屋の勝負
あくびリーダー: 漫才。外国人
熊本キリン: 恋愛ドラマあれこれ。松島と反町はいいなぁ。
きくりん:スケッチブックネタ。サザエさん
右心臓800: 漫才
?:教師2人。
バズーカルーム:同窓会について
まいるどミルド:靴屋
海砂利水魚:有田、監督やって映画撮りたい
アンタッチャブル:結婚はいや。子供が嫌いだ。  
*アンタッチャブルはゲストか?海砂利水魚と仲が良いのかも。
 
4月4日 ≪田上よしえ 単独1st≫  
            新宿FU
・コケティッシュ刑事 たてこもりの説得
・ ネタを考える田上。有名人、生きているか、死んでいるか。
・ 幸運のブレスレット  TVの有名人の発言を留守電に。
・ 卒業式に告白するも、ふられて、歌う田上(LOVE LOVE LOVE)
・ 田上大賞発表  流行語、メガニスト、ハマ賞、ユニセックス賞、ベストオブ笑点
・ エンディング    ビンゴ大会
* まだやりたいことが、はっきりしていない。ワードのセンスや演技力はある。
 
4月16日 ≪ギャップ~不可能な笑い≫ 新宿FU
MC ブレイク大臣
・ Rag:女コンビ、コント。掃除している主婦のところに宅配便。だじゃれ
・ じゃんぐらる:男コンビ
・ 中島敦史:一発ギャグシリーズ。ひとつのCMでふたつのものを宣伝
・ ひなたぼっこ:?
・ パイプライン:トリオ。ロボットがウエイターの喫茶店
・202:ゲームをする男、紙に書いて指令をする。
・ オンリーロンリー:漫才コント。初潮の赤飯に問題提起、オヤジにも赤飯を
・ チロ:サッカーのおかしな事
・ ギャンブラー:漫才。親切心に目覚めた。
・ 東京ロンリーboys:親戚の子をTDLに連れていったときに思った怒り。
・ ノンノンバァ:銀行強盗ごっこ
・ ぶっちぎろうず:つっぱり先生
・ トンコツ荘:トリオ。ニュース番組。変な解説員
・ ゼロゼロNO.:変な床屋
*全体レベルはいまいち。が、中にはいいモノ持っているのも、、。

個人的には、トンパチプロライブのような、ネタがどうこうではなく、妙な熱というか、癖のあるライブが好きだった。
ずんの飯尾君は、今のように売れるとは、誰も予期せぬ頃。
アンタッチャブルも世間の認知度は低かった。
田上さんは、あの頃THE Wが有ればファイナリストにいたはずの力量だった。
ラーメンズ エレキコミック、バナナマンは、もう仕上がっていて、あとはチャンスを待つのみ の状態だった。

既に自身のスタイルを見つけて、単独ライブで技を磨く者、試行錯誤のコンビ、ただライブに出ていれば満足という者。さまざまな思いで笑いと向き合っていたが、よもやこの後、若手のお笑いが世の中で市民権を得て、最強のコンテンツになって行く事になろうとは、予想していなかった。いつ明けるかわからない夜に、ひたすらネタを作り、稽古する。そんな姿が 愛おしかった。
 

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