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【仕事】 倒産寸前・絶体絶命のイーロン・マスク氏を救った「クリスマスイブの奇跡の1時間」

2008年、テスラは倒産寸前だった・・・

絶体絶命。

そのイーロン・マスクを救ったのは
「クリスマスイブの奇跡の1時間」

 
危機を乗り越えたテスラは2017年、アメリカで時価総額最高の自動車会社になる。

これは、絶望と奇跡の物語。

 
イーロンの逆転劇は、きっとあなたに勇気を与えてくれる。

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■ スレッド転載 & 一部補足
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2023年現在、もっとも時価総額の高い自動車会社は?

ベンツでも、フォルクスワーゲンでも、トヨタでもない。

そう、テスラモーターズ。

 
だが、テスラはかつて「倒産寸前の会社」だった・・・

一体、何があったのか?
絶体絶命のピンチを、どうやって乗り越えたのか?

そのストーリーを見ていこう・・・
 

テスラの創業は2003年、アメリカのデラウェア州で設立された。
テスラはすぐに資金が必要になり、投資家を探してもいた。

そこで出会ったのが「イーロン・マスク」

当時のイーロン・マスクはPayPalの買収により、1億8000万ドルの大金を手にしていた。イーロンは投資に合意し、テスラの会長に就任する。

ピーター・ティール氏(左)と、イーロン・マスク氏(右)

すでにスペースXを創業していたイーロンは、その手法をテスラにも生かした。

例えばロゴデザイン。
スペースXと同じデザイナーに作成を依頼した。
採用にも、スペースXと同様の手法を使った。
2006年には、テスラの最初のモデル「ロードスター」のプロトタイプを発表し、経営は順調に見えた。

しかし、現実は甘くなかった。
テスラはすぐにピンチを迎える。

 
初期モデル・ロードスターの開発予算は当初「2500万ドル」だったが、実際には「1億4000万ドル」がかかった。
なんと当初の予定より5倍以上のコストがかかり、いきなり資金難 ⇒ 破産の危機に。

そんな中、2008年、イーロンがCEO(最高経営責任者)に就任する。

だがイーロンが経営責任者になって以降も困難は続く・・・

状況は悪化するばかりで、テスラの資金は900万ドルを割った。
社員の給料を払うのも厳しい状況だった。
市況も悪く、リーマン・ショックの影響で資金調達もできない。
周りからは「終わった」と言われた。
イーロンは個人の資産も注ぎ込んだが、状況は変わらなかった・・・

そしてさらに絶望的なことに、もう1つの会社「スペースX」も上手くいっていなかった。

 
スペースシャトルの打ち上げの失敗などで、莫大な損失を出していたからだ。追い討ちをかけるように、当時の妻との離婚も重なった。
のちにイーロン・マスクは語っている・・・

『2008年は、人生最悪の年だった』
 

イーロンは決断に迫られていた。

・スペースXを取るか?
・テスラを取るか?
・もしくは、わずかな可能性にかけて両方を取るか?

両方を取れば、2社とも倒産するリスクが高まる・・・

イーロン・マスクはどうしたのか?

イーロン・マスクは
「両方」に資金を注ぎ込んだ。
 
周りからは「バカだ」と笑われた。

 
のちにイーロン・マスクは語っている。

『何かを創りあげるために血と汗と涙を注ぎ込んだら、それは自分の子供みたいなもの』
『どちらの子供を餓死させるのか』
『私には、それはできなかった』
 

この「決断」が「運命」を決めた。
 

テスラの「命の期限」は迫っていた。

タイムリミットは
「2008年・クリスマスイブ」
 
18時までに入金がなければ、
テスラは倒産する・・・

 
イーロンは、ここから怒涛の勢いで行動する。とにかく動く。

『できることは、全てやった』
 

イーロン・マスクは、こう言って投資家を説得した。

『自分の財産が1ドルになったとしても、
全てをテスラに投資する』

 
スペースXの仕事を受注するために、NASAにも働きかけた。
自らが陣頭に立ち、動き回り、猛アピールし、叫び続けた。
寝ずに働き、従業員を鼓舞し、頭を下げ、熱意を伝えた。

そして運命の「クリスマスイブ」

 
時刻は18時・・・イーロンは祈った。

『できることは全てやった。
思い残すことはない』

 
静かな時間だけが過ぎる・・・結果は・・・

テスラは4000万ドルの資金調達に成功した。

生き残ったのだ。


これは2008年「倒産寸前のクリスマスイブ」
奇跡の出来事だった。

イーロンは言う。

『あれは最後のチャンスの、最後の1時間だった』
『間に合わなければ、クリスマスの2日後にテスラは倒産していた』

 
テスラは息を吹き返した。

同時期に、スペースXにも奇跡が起きる。

スペースXは、NASAからの仕事を受注した。
そしてその資金を、テスラへの融資に当てた。
NASAからの受注が決まった時、イーロンは叫んだ。

『I love you』

歓喜の涙を流した。
 

倒産の危機を乗り越えたテスラは、株価の乱高下を繰り返しながら成長していく。2017年に最高値を更新し、フォードの時価総額を超えた。そのわずか1週間後に、ゼネラルモータースをも超えた。テスラはついに、アメリカの自動車メーカーの中で最も価値のある会社になった。

その後「世界一」になる。
 

【まとめ】
・テスラは「倒産寸前の危機」だった
・イーロンは諦めず「行動し続けた」
・イーロンの熱意と運が「危機を乗り越えさせた」

イーロンの考えには賛否がある。
だがその行動からは、学べることが多い。
諦めない決意が、奇跡を起こす。

イーロンの歴史は、いつも勇気をくれる!
 


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