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ビンゴ何切る初級*魅惑の77789篇【スーパービンゴ】

割引あり

自由意志に満ち溢れた世の中で


そもそも、麻雀なんて本質的に何を切っても良いし何をどうしたって良い。それを「これは手筋からこうですね」みたいにしたり顔で何某かを語るのが僕は本当に嫌いだ。でもそれでも「これってどうしたら良いんですか?」という質問は枚挙に暇がない。そもそもビンゴは適用されているルールと状況によってその答えが大きく揺れるものだ。

なんだこれ

この手から「何を切るのが正解か」と問われると恐らく以下の通りになる。

【ノーマルビンゴ】
オーラス和了トップであるならば1s切りダマ。それ以外は68sをはずしてシャンテンに戻して良い。

【セブンラッシュ】
青7を抜いているか、山に残っているならこのまま立直。それ以外はノーマルと同じ。

【満塁ホームラン】
満塁状態であるならば1s切りダマ。これが親番残り12000以上の打点になるならば立直。またホームラン状態ならば68s切りで確実にシャンテン戻しをする。

【ビンゴモドキ】
立直。

*ビンゴモドキは、1トップ及び1ラスが100枚以上の価値を持つとしてルール設定されたビンゴ風ゲームの総称。トップ取りの為の好形棒テン即リーが他の全ての要素を無視して最適解となる。

普段からビンゴに触れていない方にとっては「何を喋ってるんだ」だろうし、人によってはセブンラッシュや満塁ホームランは未履修かもしれない。一応ここにざっくりと動画でまとまっているのでご覧いただきたい。動画としてはどちらも3分に収まっている。

何切るに書いた講釈の長さから分かる通り、セブンラッシュビンゴモドキは共に何切るの強度の低いルールだと僕は感じている。それはそのままに技術介入度の低さを示しているとも言える。早い話が「張ったら曲げとけば良い」のであればわざわざ卓でそれを再現するまでもない。よってここからは「ノーマルビンゴ(つまり一般的なスーパービンゴ)」と「ホームランビンゴ(満塁ホームランver.のスーパービンゴ)」の何切るをできるかぎり併記していく。

ではまず何から始めるか。スーパービンゴ最大の特徴「7が8枚入っている」によって一躍超良形となった特定4枚形、それが「77789(チチチパク)」だ。今日は皆さんにこの牌姿の正しい扱い方を教えたい。

チチチパクは魔法の形

僕たちはもう、この手の正解を既に知っている。チチチパクにしておけば間違いがない。よって打⑨が正解となる。「え、1切った方が聴牌チャンスが増えますよ」と言われても「だからどうした」だ。77789を残すことで最終形がやたらと強くなる(カンチャンは4枚待ちだが七含みシャボは三枚使いである事を差し引いても7枚待ちになる)し、そもそも間⑧が埋まって確変が消えての一盃口を聴牌とは呼ばない。確変がどれだけ偉いのかについては以下のnoteに詳しく書いた。

これをチチチパクの法則と名付けることとする。


これもチチチパクの法則に従って打⑧となる。逆に普段ビンゴを打っていて

こんな形の⑧に放銃すると声には出さないものの「お前まともな手順だったら⑦カンでツモっとったやんけアホか」となる。

もちろん例外もある。先にやっておこう。

さきほど⑧切りとした牌姿によく似ているが、これは2切りとなる。「なんや子のデブ、チチチパクの法則はどうした」と憤る前に冷静に牌理について考えて欲しい。なんせスーパービンゴは7だって8枚入っている。24567からの良形変化枚数は5678の17枚。なら最初から変化するものとして⑦⑦⑦⑧⑨に⑧受け2枚を残してもなんらダメージはない。ちなみにここから⑥を引いたら2切り、⑨を引いたら①の対子落としとして凸(突確のこと)含みの最大を取りに行きたい。

と、ここまでノーマルビンゴの基本手筋としてのチチチパクの扱いを披露した。では、これがホームランビンゴとなるとどうか?

問題一覧

条件は全て東2局4巡目とする。

問①
問②
問③
問題④

問①


ノーマルビンゴならば

チチチパクの法則に従って打⑧。今度はそもそも索子側が良形なので3先打ちの三面張固定をする必要がない。ここまで来たら何引いても即リーだ。

ホームランビンゴならば

■満塁:打3
和了率最大に取り、そして⑦が出ていく形の役有りになっても仕方ないと考える。⑥⑨入っての3面張は出塁者(ホームラン状態の他家)が居るなら立直、居ないならダマ。なぜならばツモることで出塁者を振り出しに戻せるからだ。

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