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年々気になる街、京都

友人が京都に引っ越したので早速、京都を訪れた。
もう少し暖かくなった春あたりに行こうかななんて思っていたのだけど、京都に関する情報収集をしているうちにすぐにでも行きたくなってしまったのよ。

初めての京都は中学校の修学旅行。
歴史的な仏閣がたくさんある観光地くらいの印象しか無く、当時の私にはさほど印象に残らなかった。
2回目の京都は確か大学1年生の時だった。
往復の新幹線代を惜しんで夜行バスで向かった。
当時の楽しみ方といえば抹茶パフェを食べ、(関東にもあるような駅ナカのチェーン店に行ったような)これまた全国展開している古着チェーン店でショッピング...と京都でなくても良い場所にわざわざ訪れていた。

こんな調子で20歳くらいまで京都の無駄遣いをしていた。

それが徐々に塗り替えられていったのは社会人になってからだと思う。
くるりの楽曲で歌われる、どこか懐かしい京都の情景。
森見登美彦の小説で描かれる京都は京都の大学生、奇妙な友人、怪しいお店から始まる現実と夢の区別がつかないような数々の出来事。
こうした作品から年々自分の中での京都像を美化していったのかもしれない。
自身は関東にある大学に進学したが、あの時京都の大学に進学していたらどんな学生生活だったろうと考えることもある。



先斗町の歌舞練場は唐突に現れる。
そこだけ時代が取り残されたかのような錯覚。
この違和感が街歩きを楽しくする。

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梅園のみたらし団子。
3本くらいで良いかな、と思い店員さんに尋ねると5本からとのこと。
仕方ないと5本頼むとこのミニマムサイズ。



パーティグッズの個人商店。


今回訪れた京セラ美術館「モダン建築の京都」にて、伊東忠太の存在を知る。
東山区にある浄土宗の寺院、大雲院が取り上げられていた。
日本、西洋、中東さまざまな形式が融合した一見どこの国の建築か分からない、不思議な魅力がある。
よく調べてみると築地本願寺の設計も彼ということがわかった。
そういえば、東本願寺を訪れた際に奇妙なフォルムの象や鳥の石像があり、大変心惹かれたのであった。

その時の東本願寺の石像(石象。。。)


今回訪れた本願寺伝道院。
いかにも日本の風景といった街並みにそびえるイスラム風のドーム。


建物の周りにはやはり動物や架空の生物のユニークな石像達。
直線と曲線が混ざり合ったフォルム。
規則正しく並んだ歯がなんだか愛らしい。


こちらも舌をベロンと出している。


どこか浮世離れした伊東忠太の手がけた建築物。
全国にいくつかあるので今後も巡っていきたい。

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