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キラキラブラック企業の仕事の様子

ネクタイとワイシャツで仕事をしなければならない泥臭いシステム系の会社から、私服ok、女性も多い職場だったので入社後はしばらくは浮かれていた気がします。

しかし冷静になるのも早くて、この会社何かがおかしいと気が付き始めました。何がおかしかったかというと

- 出社から退社するまで一言も喋らず隣りにいてもチャットで話す
- 挨拶をしない
- 個別に話しかけるとちゃんと返してくれるが仕事の突っ込んだ話をしようとするとあまり大きな声で話さなくなる
- 遅刻があたりまえ
- マネージャが本社との電話で仕事できないよねーと隣りに座っている部下の批判を電話越しで行う
- 終電すぎても働いて帰れない人がいる(地方の上さらに郊外なので終電が10時なのです)
- 出退勤記録が月次締のあとに操作されている

当初の印象はこんなところでしょうか、2週間ぐらいしてからやばいと思いました。外面だけが良くて仲良しごっこをしているように見せるのがうまい陰険な人っていると思うのですが、そんなひとが一人いるだけでコミュニケーションなんか取れるわけがないんですね。しかも一つの部屋に10人しかいないような部屋で。

なぜそんな状態なのか?

私もリーダで迎えられた以上なんとかこの状況を打破せねばと一人奮闘しました。単純に話しかけやすい雰囲気を作り、まず自分の周りからということで、現状で困っていることややりにくいこと、本社との関係を中立的な立場でさり気なくヒアリングしていきました。

ところがこの行為が派閥を作っていると見られてしまったようです。最初こそこの状況をなんとかしてほしいと言われていたのですが、特に会社の不安な点で出てくるのが、会社の方針として残業働かせ放題が正しくないのではないか意見が多く出されました。認識の違いとしてマネージャクラス以上は、仕事が終わってないのにお金を払う必要はない、仕事は完成してこそお金として還元されるといった考えが根底にあったようで、マネージャクラスが納得するかどうかの仕事を行うことができたかで賃金は支払われるべきという考えが当たり前のようにまかり通っていました。

その考えも間違いではないのですが、会社として最低限の法律や働くためのルールや納得感もなしに新入社員にもそれを行うため、人員のローテーションが早く、早い人で2週間で辞めていきました。いい人がいないから人が定着しないと真顔で言っていたのを覚えています。それでもマネージャクラスの外面とでかいことをいう態度だけは良いため、大量に入社、大量に退職が繰り返されていました。一年の間で約70人から28人まで人がいなくなったこともありました。

いろいろと社風を改めなければならないところはあるのですが、この雰囲気の一番の根底にあるものは、社員を大事に扱い外注のように扱うやり方をやめなければそもそも解決しないと確信したため自分の仕事もやり、自分の部署から少しづつ変えていかないと始まらないと決意したところから、悲劇が始まってしまいました。

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