馬楽の時間 163
停止のつづき
常歩から止まるのを想像して下さい。
何かのきっかけで馬が止まると、予測していないと、乗ってる人は前にのめりますね。停止は騎手が合図を送るので、前にのめることはありません。
と言うことは、馬を前に出す力が働いているはずです。慣性の法則。
停止の時はそのくらい僅かの力で十分だと考えます。
私の長年の経験と感覚です。異論はあるでしょうね。でも試してみてください。出来るだけ加える力を少なくするんです。
馬は「止まって肢をそろえればいいんでしょ」と言ってるはずです。
私たちもそう考えているんじゃないでしょうか?
馬術の術は芸術の術です。優雅で気品あふれる停止をしたいものです。交通事故のような停止はだめです。ガシャ~ン、ドシ~ン。
白鳥がふわあっと舞い降りるような停止を手にいれましょう。
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