馬楽の時間 166
口にガツガツ当たると馬は辛いですよね。「拳の力を抜けー」とよく注意されます。それを考えてみましょう。
赤ちゃんの肌に吸い付くような拳を得たいものです。
強く握ると固くなります。かと言って弱いと手綱が滑ってしまいます。
滑らない程度に握って、力を抜く。難しそうですね。
ちょっと視点を変えます。
「こぶし」だけじゃなく、腕全体を見てみましょう。馬の口と騎手の肘が一直線になるようにすると効率がいいですね。効率がいいと使う力が少なくて済みます。そこで、拳と肘までの前腕部を手綱とし、上腕で引くと考えて下さい。拳で引くのではなく、上腕で引く。
さらに、半停止の形、つまり 1.胸を開く 2.肘を曲げる 3.踵を下げる そしてエビぞり。体全体で引くと考える。全身を使えると各部の力は相対的に少なくなります。今は口のことを考えてますので、口に当たる力は少なくなります。当然「こぶし」にかかる力も少なくなりますので、拳を強く握らなくてもいいことになります。
ああ回りくどい。
私は強く握らなくても手綱が滑っていかないように、ゴムいぼの手袋をしています。これ最高。安いし洗濯出来るし。一回洗濯した方がはまりがいいです。赤ちゃん肌のこぶしを会得しましょう。馬が喜びますよ。
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