初めてのおつかい、初めての恋、初めての漆かぶれ、人生は"初めて"の連続だよね。これだからLife is good っちゅうか、たまんないよね。

最近、初めての一人暮らしを始めたよ。

所持金18万を持って、2023年1月1日から実家を出て、ニュージランドでバイトをしながら人生初の一人暮らし始めたよ。
今日は2月14日。所持金は1万6千円。この1ヶ月で使ったお金は大体35万。

到着してからすぐに仕事を探し始めて、面接で"ジャパニーズコメディアンだよん"って言ってみたら反応が良くてすぐ働けることになったよ。
この仕事では、泊まるところを用意してくれて、チームで毎週違う街に移動するよ。強化合宿みたいなイメージやね。車で移動するから1ヶ月で合計25時間ぐらい車内に居たよ。
一緒に働く人達はアメリカ、ドイツ、ニュージランド、イギリス、ガボン出身など、国際色豊かな環境で働いたよ。

:ある日のオークランドという町のホステルに泊まっていた時の出来事と会話

共有ルームで作った夜ご飯を1人で食べてると、『料理上手いね。』とガタイのいいメガネをかけた白人のおじさんに褒められる。
"自分のことが好きなので笑"と、ちょこっとジョークをかますと 『おー、皆んな意外とそれが出来ないんだよっ。なかなか自分のことが好きになれない。だから苦労してる。若い人達は特にねっ』と。
話を聞いてみると、現役時代に貯めたお金と年金で世界を旅して登山をしたり、なんやかんやしているイカしたおじさん。
『さっき君の言ったことは人生でとっても大切なんだよ。僕は気が付くのに30年かかったよ。』
"30年も？それまでは好きじゃ無かったんですか？"
『嫌いだったよ！w
ところでカナダで有名なもの何か知ってる？』
"んー、雪？"
『いや、メープルシロップだよ！』
『僕はね、30年ほど前に大量のメープルシロップを固めて自分そっくりの銅像を作って毎日話しかけたんだ。おはよう。元気？今日の調子はどう？ってね。
そして何を思ったのか、ある日自分にキスをしてみたんだ。どうだったと思う？』

"‥‥"

『どうしてだろう何故かものすごく甘かったんだ。その瞬間から僕はハッピーライフを送ってるよ。』

"‥‥"

『僕はすごく遠回りをしたけど、君はもう既にハッピーライフを送ってるみたいだねww。』

/日本にも数週間滞在したらしい。

『東京に行ったんだけどかなかなかクレイジーな街だったよwww  多くの人が消費の為に休まずせっせと働くんだ。』
『街全体がそのように設計されてるからね。大きなブランドの看板がたくさんあったよ。』
" カナダでは無いんですか？"
『いやほんとんと同じようなものだよw』
『例えばブランドのバッグを持って歩くとある種の安心感と自信を得るんだよ。
自分のことが好きな君はそんな事をする必要はないと思うけどね。😊』

経験値と知識が段違いに豊富なこのおじさんは、ホステルで会うたびに色んな話を聞かせてくれた。例えば、フランスパンを丸呑みして1万ドル稼いだ話、南米でトラックのタイヤをゴチグミと勘違いして完食した話、世界の経済状況と今後の人々の暮らし、AI、資本主義、経済不況と若い世代の苦悩、ハバネロ耐久レース、上空に浮かぶキューカンバー、地下に潜むマメ男…

:仕事を初めて約1ヶ月、エドシーランのコンサートがあるという理由で泊まっていたホステルを追い出される。さらに、1番仲良くしていたガボン出身の先輩がお尻(オチリ)触った疑惑でオフィスに戻される。　

その日に仕事を辞め、翌日バスに4時間揺られリンゴ畑へ…  

屁こきまであと一歩、二歩….