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サウジアラビアのメッカ旅行記③〜カーバ神殿を7周してお祈り〜※動画付き

今回は時間がなくて巡礼をしていないのですが、近々また巡礼に行く予定なので、リクエストがあれば巡礼の様子も次回リポートしたいと思います♪

ちなみに巡礼には二種類あり、ヒジュラ暦(太陰暦)における12番目(最後)の月の第8日から数日かけて行うものをハッジ、それ以外の時に行うものをウムラと言います。

カーバ神殿の周りを7周回る

今回は出来ることだけを行いました。

巡礼の際に、カーバ神殿の周りを反時計回りに7周回りますが、このことをタワーフ(طواف)と言います。

カーバ神殿の東側の角に黒石があるので、その場所からカウントを始めますが、回り始める場所と終わる場所はどの場所でも大丈夫です。

こちらが東側の角です

黒石のある角でカウントを開始する時に、タクビール(تكبير)も一緒に行います。

タクビールとは「アッラーフ・アクバル(الله أكبر)」と唱えることで、「アッラーは最も偉大である」と言う意味です。

中国にもイスラム教徒である回族がいますが、中国語では「真主至大」(ジェンジュウジィダァ←カタカナの読み表記いらないですかねw)と言います。

そう言えば知り合いの回族のお姉さん(中国の寧夏回族自治区出身)はお祈りも中国語でしていると言っていました。

通常イスラム教徒はお祈りや唱える文言等はアラビア語で行います。

タワーフを行う間、シャリーアで許容される範囲内でなら何でもアッラーを讃える文言を唱えます。

シャリーアとはイスラム法のことで、日本の法律とは違い、イスラム教の信仰に関わる部分や世俗的生活に関わる部分もあります。

また、カーバ神殿の角のうちの一つである、イエメンの方角にある角(ركن اليماني)から黒石がある間に唱える決まった文言もあります。

東南アジア等から巡礼のパッケージツアーに参加して来ている団体は、ガイドのような人が先頭に立って歩き、その人が文言を唱えた後にツアー参加者が続けて唱えていました。

また、男性の場合は、可能であれば、急ぎ足かつ短めの歩幅で3周回った後、カアバ神殿にさらに近づいてゆっくりと4周回ります。

黒石の周辺は特にすごい熱気で、とにかく黒石に近付こうとしている人や黒石の側に留まろうとしている人、アッラーを讃える内容の文言を唱えている人、泣いている人など様々でした。

預言者ムハンマド(صلى الله عليه وآله وسلم)の行為に慣い、1周回る毎に黒石に触れたり、キスをすることになっていますが、実際人が多くてこの黒石に近づけないことが多いので、その場合は黒石の方向を単に指差すだけで大丈夫です。(腕を上げている様に見えます)

サウジアラビアのイスラーム省(またはイスラーム関連省)の発行した巡礼ガイドにも特に黒石に触ったりキスをするようには書かれていませんでした。

ハッジのシーズンになると、より熱狂的な雰囲気となり、悪気はないのですが、人を押し避けてでも黒石に辿り着こうとする人がいます。

そのことにより、例えば身体が小さめなインドネシアからの女性の巡礼者たちが押し倒されてしまったりすると、これは他人にとって害を与える行為なのでハラーム(イスラム教で禁止されている行為)です。

もちろん人を傷付けずに行うことが出来れば行うべき慣行(スンナ)です。

ちなみに私は今回は黒石に辿り着けませんでした!

ハッジなど混み合うシーズンには警備員がもっといますが、今回は黒石の前には一人の警備員のみでした。

ムスリム人口が多いからだと思いますが、今回見かけたのはインド人とインドネシア人の巡礼者が多かったです。

インドネシア人は信仰心が強い人が多く、カーバ神殿を前に泣いている女性が結構いて、私も彼女たちを見てもらい泣きました(笑)

お祈りをする

タワーフが終わった後はマカームイブラヒームの後ろでお祈りをします。ただし、人がたくさんいる時はモスクの中どこでも大丈夫です。

マカームイブラヒームはカーバ神殿から約14メートル離れていますが、そこに小さな四角い石があり、ガラスと金属で囲われています。(説明じゃ分かりにくいですよね、今後写真を撮りますね)

石には刻印があり、それはイブラーヒームの足跡であると言われています。

イブラーヒームは皆さんが恐らく聞いたことのあるアブラハムのことで、旧約聖書に登場しますね。

アラブ人はイブラーヒームを先祖と見なしています。

お祈りでも、最後の方でイブラーヒームの名前を口にします。

ここでのお祈りは2ラカートです。

ラカートとは礼拝の単位で、最初の直立の姿勢から1回の礼拝と2回の座礼で構成されています)

黒石には辿り着けませんでしたが、マカームイブラヒームの後ろでお祈りするスペースはありました!

初めて行った場所でお祈りをする際に、カーバ神殿の方向(キブラ)がわかるような表記があれば良いのですが、もちろんなくて自分で確かめないといけない時もあります。

でも、ここならどの方向からでも考えずにお祈りが出来て便利(?)ですね!

巡礼の手順としてはこの後、サファーと言う、モスクの中にある小さな丘を目指すのですが、今回はここで終わりです。

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