Youtubeで外国語勉強法を教える人が、
「i+1メソッド」というものを紹介していました。
i+1とはアメリカの言語学者スティーブン・クラッシェンのインプット仮説を元にした学習法です。
クラッシェンのインプット仮説とは、学習者が自分の現在のレベル(i)を少しだけ超えるレベル(i+1)の言語入力を受けることが、効果的であるという理論です。
これを応用した「i+1メソッド」とは、自分のレベルよりも少しだけ難しいコンテンツに触れることにより、自然かつ効果的に言語能力を向上させる学習方法です。
「いきなり難しい問題が出てくると、やる気がなくなる」
「簡単すぎる問題はつまらない」
という経験は誰にもあるでしょうから、納得ですよね。
そして、この動画で説明されている「i+1メソッド」では、そのインプット仮説を利用した方法を提案しています。
外国語学習での「i+1メソッド」
その考え方からインスピレーションを受けて、私なりに考えた「i+1メソッド」による外国語学習法を以下に説明します。
①まず、勉強したい外国語の文を読む(または聞く)。
この文を読んだ場合、以下の3パターンに分かれます。
「すべて理解できる」⇒簡単すぎる
「一つの単語だけ分からない」⇒ちょうど良い
「二つ以上の単語が分からない」⇒難しすぎる
②その文を読んで、、、
「すべて理解できる」だった場合は、簡単だということですので、次の文は「同じレベル」か「少し難しいレベル」の文を読みます。
「一つだけ分からない単語がある場合」は、その単語を記録して、意味を調べ、次の文へ進みます。
「二つ以上の単語が分からない」は難しすぎますので、何もせず、次の文は、少しレベルを下げた文を読みます。
これを繰り返していくことで、自分にちょうど良いレベルのインプットをどんどん行うことで、効果的で楽しく勉強できるはずです。
たくさんの文を作るのはとても大変だから・・・
このように単純な作業なので、学習する人にとってはそんなに大変ではないのですが、
「ちょっと難しい文を読む」
とか
「今の文より簡単な文を読む」
とかいう部分って、簡単ではないですよね。
その学習者は、外国語を勉強中なのだから、その言語で文をつくることはできません。
教科書や問題集があったとしても、その中から
「自分のレベル+1の文がどれか」
を見つけることはなかなかできないでしょう。
このメソッドのポイントは、大量のインプットがポイントですので、
「1時間で5つの文を読みました。」
では、少なすぎるのです。
ということで、こういうことが得意な人がいますよね。
AIさんです。
というわけで、ChatAIさんに先生になってもらって、私が「i+1メソッド」をやってみました。
インドネシア語の学習を「i+1メソッド」でやってみた《ルール説明》
《簡単なルール》AIさんが、インドネシア語の文を出力。
私がその文を見て、
・「全部わかる」⇒「0」を入力
・「一つ分からない」⇒「+1」と書いてその後に「分からなかった単語」を入力
・「全然わからん」⇒「2」やそれ以上の分からない単語の数を入力
のどれかをします。
AIさんは、
「0」の時は、少し難しい文を出します。
「+1」の時は、単語の説明をしてから、その単語を記録し、次に、同レベルか、少し難しい文を出力します。
「2」以上の場合は、何もせず、次に少し簡単な文を出力します。
これを繰り返していきます。
実際のやり取りの様子
実際にAIさんを先生にしてやったやり取りの様子を以下に全文載せます。
少し長いですが、学習者側としては、楽しくてあっという間でした。いつの間にか、また「ChatAIの使用回数制限」になってしまいました。
無料版のChatAIで使えるようにしよう
以上のやり取りは、有料版のChatAIさんでやりましたが、みなさんの多くは、勉強のためだけにChatAIさんに$20/M も払えないという人が多いと思います。
また、私の作ったルールでは
「日本人がインドネシア語を勉強すること」
しかできないので、みなさんに合わせて
「外国の人が『i+1メソッド』で日本語を学ぶスタイル」
に作り直すことが必要です。
そこで、今回は
「無料AIさんに入力するだけで、すぐに日本語の『i+1メソッド』学習ができるプロンプト」
をつくろうと思いましたが、長くなってしまったのと、ChatGPT3.5 で使えるレベルのプロンプトができていませんので、次の機会にしたいと思います。
私が作り忘れていたら言ってください。