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軌跡10 ~奪われた子供~

誰しも1人1人
それぞれの歩いてきた軌跡や
それぞれのドラマがある。

これはクソだらけの私の軌跡のページ。

クソだらけの人生を歩くつもりは無かった。
だけど、いくつもの選択肢があった中選択し
自分が決めた道はほとんど全てクソ過ぎた。

“ 子供が近親相姦した”

そんな事実を知った向こう。

信じられないのか
信じたくなかったのか
顔を真っ赤にして私を睨みつける目が
キツくなったのを覚えている。

SやSの父と私の母や祖母は完全に傍観者だった。
SとSの父はSの母同様怒っていたけれど。

Sの母のその腕には娘は抱きしめたまま。
この時娘は1歳くらいだったと思う。

“いつ離してくれるんかな ”とずっと思ってた矢先

淡々と書いているけど
実際はもっと壮絶。
でも文才ないので許してね(/ω\)イヤン

「私の子供はそんな事しない!
孫はこのまま連れて帰る!!」

そんなSの母の言葉に
私はパニックになりながらも
娘を取り返そうと必死だった。

しかし娘を死んでも離さない言わんばかりに
ぎゅっと抱きしめていて
Sの母を突き飛ばすわけにもいかず
娘を取り返そうと必死になっていたが
娘の泣き声に!!!( ゚д゚)ハッ!!!!とした瞬間。
そのまま娘を抱きしめて
SとSの家族は逃げるように埼玉へ帰っていった。

私は泣きながら追いかけた。
必死で走り続けた。

車が見えなくなるまで・・・。

離れていく距離。
実家に帰ってくる分を使った私には
お金も無ければ車も無い。

しばらくその場で泣き崩れ、家に帰った。

SとSの家族達は私が新幹線で実家に帰っている間
私の家へ車を走らせていたのだろう。

新幹線で帰ってる間
追いかけてくるかもと思っていたから
起きたらそのままイトコの家に娘と避難させて下さいとお願いしようとしていたが遅かった。

「何故あの人達を入れたの!!」
泣きながら私は母や祖母に怒ってしまった。

しかし、インターホンが鳴って鍵を開けたら
そのまま上がり込んできたとの事。

“ 追いかけなきゃ”そう思った私は
怒ってしまったことを謝り頭を下げた。

私が握りしめていたお金はあまりにも少なかった。
純粋に追いかけるにはお願いするしか無かった。

「お金をください」と。

祖母は「あんたなんかに出せる金は無い」
母は「お金はない」と
返ってきた言葉は冷たいものだった。

だからすぐに追いかけることが出来ず
心に不安を抱え涙しながらも

お金を作らなければ娘に会えない。
お金を作らなければ娘を取り返せない。

だから働いて追いかけるしかない。
手早く稼げる仕事を探さなきゃいけない。

そんな気持ちで夜の求人を見ながら
いつの間にか眠ってしまった・・・。

お金を作ったら
すぐ追いかけられると思っていた。
娘にすぐ会えると思っていた。

まだこの時までは。

  ♡ ♡  ♡ ♡
 ♡   ♡   ♡
 ♡   読んで   ♡∧_∧ あ
  ♡  くれて  ♡ ・ω・) り
   ♡   ♡  ⊂ノ  が
    ♡ ♡ しーJ   と
     ♡  

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