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読んでみて欲しい書籍3選

東京理科大学経営学部ビジネスエコノミクス学科の学生におすすめしたい書籍を紹介する。

『数学ビギナーズマニュアル 第二版』

こちらは特に新入生におすすめしたい一冊。数学における文法がきれいにまとまっている。(教科書等ではわざわざ説明してくれない記号の使い方とか。)B3の前期にSAをやらせていただいたのだが、基本的記法がままならない学生が多い印象を受けた。これは怠惰な学生が悪いとかそういう話ではなく、弊学科の位置づけが原因なように思われる。

学部としては経営を名乗っているのだが、BE学科は主に数理経済分野を学ぶ。このちゅうぶらりんな状態が影響しているのだろうか、授業でちょこっと説明してくれるような記号について素通りする講義があるようなないような。

まあ言ってしまえば数学の文法的なものは調べればいくらでも出てくるわけで、そこに少し苦労するのが醍醐味と言われればそれまでなのだが。

新入生に限らず、1,2年生が読んでみてもいいかも。神楽坂図書館にあるのでぜひ。

『イプシロン・デルタ論法 完全攻略』

これはイプシロンデルタ論法が分からない全大学生におすすめしたい一冊

弊学科ももれなく、1年生の微分積分の講義でイプシロンデルタ論法について触れるのだが、授業だけでは、私は分かるような分かんないようなそんなふわふわした感じであった。そこでこの本の出番。今ではそんなに難しかったけ?と錯覚してしまうほど。

これから「任意の$${\epsilon >0}$$」を使った議論がたくさん出てくる。そのたびに困らないようにするためにはこの本を参考にしよう。こちらも図書館にあるのでぜひ。

(個人的には、"完全攻略"とかいうワザップみたいな胡散臭さがあったのっだが見事にその期待は裏切られた)

『手を動かしてまなぶ 集合と位相』

この記事で一番言いたいのはこれ。この学科、2年後期から3年以降にかけて当たり前のように集合と位相の知識が登場する。にもかかわらず集合と位相を学ぶような講義は存在しない。存在しないのだ。

そんなの当たり前だと思う方もいるかもしれないが、その当たり前で苦労する学生がたくさんいるのだ。

もちろん他学部の講義に潜ったりするなど、いくらでも講義を受ける方法はあるが、心理的コストだったりがかかる。

かといってこれ以上必修を増やせるかというと、それは無理。この学科も理系あるあるにもれることなく、必修がたくさんある。個人的にはデータサイエンスの基礎を学ぶみたいな、パソコンいじくるだけの講義とかいらない気がする。それと入れ替わりでやって欲しい。

そんなときに、藤岡先生の手を動かしてまなぶシリーズが役に立つ。1年生の微分積分の講義を担当する教員も絶賛していた。困ったときは”手を動かしてまなぶ”。こちらは、理科大の電子ブックにある。VPN接続をすればいつでもどこでも閲覧できる。最高。

参考文献

  1. 佐藤文広(2014)『数学ビギナーズマニュアル 第二版』日本評論社

  2. 原惟行,松永秀章(2011)『イプシロン・デルタ論法 完全攻略』共立出版

  3. 藤岡敦(2020)『手を動かしてまなぶ 集合と位相』裳華房


ではまた。


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