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投影日記

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美しいものも醜いものも。目に映る世界は自分を映す鏡。
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記事一覧

いのちの変容

切り落とされた腕の元から 勢いよく伸びる新芽たち 光を求め、緑の手を伸ばす 春は変容の季節 これは投影 世界は自分を映す鏡 詩と写真: 漠(ばく) 写真題: 変容の季節

ブレブレ

なんて綺麗な青なんだろう 見たことのない花 カメラに収めようとする僕を オッサンとワンコが置いていく あわてて撮った写真はブレブレで 僕の心を映し出しているよう 写真題: 青い花

憶えてないけど

何かひらめいたけど 閃いたということだけ憶えてて 何をひらめいたのか忘れてしまった でも、それを良しとする 今日は良き日 詩と写真: 漠(ばく)

ハナマル

余裕なし子ちゃんですが、 今日もよくがんばりました。 自分にハナマルをあげましょう。

エノメコ

長雨をよろこんで、なんでもない地面からキノコが生えてきましたよ。 えのきとナメコのハーフ、いや、ダブルって今は言うのか。おぬしをエノメコと名付けよう。 エノメコ。おぬしのように何も無いように見える場所で断りもなく堂々と生きる謎生物が私は大好きだ。ハッシュタグを授けよう。 短いエノメコ人生を、ぞんぶんに楽しむがイイッ!!( ´ω` )/

いつもやさしい花

凍り付いていた時間が動き始めると、今と過去がつながって、分かってくることがある。 人と会った時に感じる見透かされそうな感じは、もしかしたら、友人が亡くなった時に感じた強い罪悪感からきているかもしれない、とふと思った。 たった1人の大事な友人が苦しんでいることに気付きもせずに、愛だの命は大切だのと子どもたちに説いていた自分なのだ。友人の自殺を知ったとき、自分を「偽善者」とののしった。善人ぶった自分が滑稽で夢や理想を放り出した。 今なら「誰にも分からなかったのだから」と客観

あえて言葉に

誰かの人生が輝き始める瞬間に立ち会えた日は気分がいい。 でも、これが実は危険とウラハラなことを知っている。 ちゃんと「私は私」「あなたはあなた」という感覚を持ってないと、いつの間にか他人を通して自分の欲求をかなえようとしたり、他人の欲求が自分の欲求にすり代わってしまう危険があるのだ。 そしていつしか、他人に期待しすぎたり、自分がよくわからないという感覚が芽生えてくる。 だから今日の「良かった」には、自分の成長をよろこぶ気持ちが確かにあるのだと、あえて言葉にして確認して

赤い魚、青い魚

パートナーのオッサンと僕の休みが合う日曜日の夜。 今夜も映画をみようかと誘ったら、オッサンは水草を買いに行きたいという。日中は家の中で過ごしていたので、少し外を歩きたい気がした。映画よりいいかも。夜の8時を過ぎていたけど、近所にある熱帯魚店へ歩いて行くことにした。 日曜の夜に限ったことではないのかもしれない。夜の熱帯魚店は、昼間とは違うなんとも言えない雰囲気がただよう。僕の頭の中では槇原敬之(マッキー)の歌が流れる。日曜のデートでスネてしまった「彼女」との熱帯魚店での思い

悲しみを力に

悲しみは力になるか。 昨日の記事で、親友を失った悲しみにふれた。理論的には分かっている。「悲しみ」は人から力を奪うけれども、周囲の人から助けとなる行動や感情を引き出す。でも、周囲にわかるように悲しみを表さなかった場合はどうなるだろう。 悲しいことがあると明るく振る舞おうとするのも、わりと自然な反応だ。でも、力を失っているのだから、1人になればガス欠でよけいに沈む。 僕は親友を失ったとき、身近な人と悲しみを共有できなかった。これはなにもゲイに限ったことではない。彼の死を知

続・壊れるものがリアル

自分で書いておきながら、昨日の記事が気になってる。特に以下の部分。 これが僕のリアルな世界での作品第1号。これまでネット上に作品を残してきたけど、ひとつも「リアル」な形を持っていない。僕にとってデータはリアルではない。質量を持たないものはリアルではない。お化けに近い。枠のない世界は魅力的だけれども、永遠の命のように虚しさがつきまとう。壊れるものがリアル。コピーできるものはリアルではない。 15年前、仕事のデータやら写真データやらの入ったiPodをまちがえて初期化してしまっ

合わせ鏡|鏡せわ合

今日は9時には寝ようと思ったら、今ちょうど9時だ。仕方がない。9時半に寝よう。 近所の人から大輪のアジサイをいただいた。パートナーのオッサンが持っていた緑色の大ぶりな花瓶にはじめて花を生けた。濃いみどり色の丸い花瓶に、薄みどり色の丸いアジサイが奇跡的にいい感じだと思った。 夕方、僕がワンコの散歩から戻ってくると、テレワークを終えたオッサンが竹原ピストルの曲を大きな音で流していた。 とかく忘れてしまいがちだけど とかく錯覚してしまいがちだけど 例えば桜やらひまわりやらが

収穫するにはまだ早い

noteを書きはじめてそろそろ2週間がたつ。今日はなにを書こうかと思って、気負っている自分に気づく。表現しようとして何かを探すのは違う気がするのだ。先にもやもやした何かがあって、それを表現するのがいいと思う。 文章を書くよりも先に、載せたい写真を自分のスマホのアルバムから探したら、今日はなぜかゴーヤを選んだ。庭になっているゴーヤだ。僕がnoteを書いてるこの2週間に、すくすくと大きく育ったのだ。 日々、慣れない仕事や試験勉強をこなしているけど、やってることが実を結ぶのだろ

美しさのエッセンスを

美しさに惹かれるこころのままに、青アジサイの写真を加工してみた。 写真のベースは、先日の「ワイヤレスイヤホン冷戦」で使った青アジサイの写真だ。 YOUは、なぜにそんなに美しいの? 「美しさ」を分解しても意味がないことは分かっていた。全体で美しいのだから、部分を取り出したところで、美しくもなにもないだろうと思ってはいた。 それでもあえて、青アジサイの写真の色を分解してみた。この3日間ぐらい、ずっとそうしてみたかった。 50×50ピクセルの正方形に、青アジサイの写真上に

ワイヤレスイヤホン冷戦

時々、パートナーのオッサンとの関係がぎくしゃくする。 僕が日曜に出勤したことにオッサンが「静かに」腹を立て、この3日間ぐらいぎくしゃくしていた。日曜まで出勤になってしまったのは申し訳ないなと思うけど、前もって伝えていた事だし、1時間早く仕事を切り上げて帰ってきたんだから、こちらとしては分かってよという気持ちがある。 オッサンは機嫌を悪くすると何も話さなくなる。この3日間、家の中で始終ワイヤレスイヤホンを付けていた。僕が話しかけても実際に聞こえていない感じで。こちらは話しか