2023/11/23 漬物予想図Ⅱ

今日は10:30頃に起きた。昨晩はなんだか眠られず、7時くらいに眠った気がする。どうしことやら。

起きてからさっそく今日やるネタをもう一度チェックした。なんだかなあ。うまくいかないなあ。仕方がないなあ。

今日は中野で「アッパレライブ」というライブに読んでいただいているので向かう。前回出演機会をいただいた際にも書いたが、中野twlで行われるライブで出演者がとんでもない数だ。楽屋に出演者が入りきらないので出番の直前までに袖にいればいいというシステムである。

14時開演で、我々の出番は真ん中くらいの12、13番目くらいだったろうか、そのため15時に入ろう、その前に練習をしておこうと14時に公園に集合だ。
家を出て駅に向かう道中は人であふれかえっていた。酉の市である。
お祭りの雰囲気が苦手だということは数か月前に書いたと思う。あいかわらず苦手である。

小学生のころから、いや幼稚園児のころから祭りが苦手だ。祭りで普段と違う、半ば高揚している人々の姿がなんだか愚かしくて恥ずかしくなる感覚が生まれてしまう。
また、子供のころはお小遣いも限られている中でのやりくりがあまりいい思い出になっていない。業務用スーパーで売っているようなものが400円も500円もしていることが腹立たしかった。

子供ながらに、これは自分が子供であるからこその感覚なんじゃないかと思っていた。大人になればこれが普通で、心から祭りを楽しめるのではないかと思っていた。29歳の現在、私はクレヨンしんちゃんのみさえと同期、サザエさん、マスオさんなんか後輩の大がつくほど大人になった。
あいかわらず祭りは嫌いである。業務用スーパーで売っているものをその値段で出すなよ。家族経営っぽいから人件費は実質0円。テントを張って営業しているので店舗を構えるよりもコストは大幅に低い。収支バランスで言えばお坊さんくらい儲かっている。はっはっは。

ああ、いろいろ考えがめぐって止まらなくなってしまった。お坊さんのリクルートが気になる。私のどこかで聞いた気がする話では、まずは実家の寺を継ぐ、あとは近年、お寺の若手不足で解体目前のようなお寺があってそういうところを継ぐ。そういうのを聞いたことがある気がする。
よその寺を継ぐというのは電話、インターネットといった通信網が発達した現代だからこそできることであろう。では、200年300年前ではどうだったのだろうか。もちろん現代日本よりも家業を継ぐことの当然性が高いことから、まずは代々受け継ぐというのがメインルートだろう。
ただ、出家するということはある種、一度死んでもう一度生まれ変わるという意味合いがあったはずで、大きな罪を犯した人が坊さんとして出直すみたいな話を聞いたことがあるき気がする。
では、かつての日本でもお坊さんになりたければなれるものだったのだろうか。これについてはパラダイムシフト高倉さんに確認しなければいけない。

パラダイムシフトさんは関西に戻って漫才をしていた。やはり血のつながりの強い業界の人だ。仕事がそういったところからもやってくる。
我が実家は父は普通のサラリーマンに母は普通の主婦、父は一人っ子、母は二人姉弟の長女。絵にかいたような現代家族だ。お笑いの仕事なぞ絶対に発生しない。うーん。

変な話が長くなった。ライブに向かったのだった。
14時から練習、15時からライブに出た。今日もたくさんのお客様、たくさんのお笑いを見たい作りたい、やってみたい、そういった思いの強い方々がたくさん集まった。ありがとうございました。感謝の謝である。

16:30のライブ終演まで他の方のネタを見せていただいたり、芸人さんと話したりした。たいへん楽しかった。
中野駅に向かって、電車に乗る。このまま帰るのもなんだか忍びなく思い、御徒町で降りた。物見遊山で百貨店を歩く。迷惑な客である。客でもない。
私の生活には不要なものばかりが、それもとんでもない値段で売られている。ここにいる人たちはお笑いライブには来ないだろうなと思った。

上野松坂屋に入ってみた。どうやら地下はいわゆるデパ地下というやつで高級路線のお惣菜やパン、生鮮食品を扱っているようだ。
は~こんな高いもん食ってりゃいい仕事もできまさあな~。と思いながら商品を見る。うーん。ここに売っている野菜は産地を見れば、そこらへんの激安スーパーと同じだが、値段は2倍2.5倍くらいだ。おそらくモーツァルトを聞かせて育てたとか、クリスタルガイザーを与えて育てたとかそういうことなのだろう。そうでなければこんな値段はしない。

鮮魚コーナーを見る。ひゃーたかいなー。でも、居酒屋の刺身盛り合わせと同じくらいっちゃ同じくらいの値段だ。
ここで買い物をすることは一生ないだろうと思った、そのときだ。半額シールの貼られた商品が目に入った。
愛媛県産の鯛のアラ詰め合わせだった。もとの値段が250円。それが半額になっている。それも2パックもだ。
おお、これはいいな。アラとはいえ、皆さんが2000円も3000円も払って食べているものと同じ魚が食べられるならこれほどお得なものはない。
この半額アラを2パック、合計250円で購入した。おまけに楽天ポイントカードを提示したうえで楽天Payで支払った。わたしゃ令和のおもらいさんだ。バカにしてくださって結構だ。身の丈にあった生活だ。

そのあと食事もしたのだが、話が長くなるのでやめておく。

上野公園の中を通って、鶯谷駅に抜ける道を散歩気分で歩いて帰る。鶯谷の駅前で、自転車に二人乗りしているカップルがいた(道交法違反)。
バイクのタンデムのような二人乗りではなく、男の子が運転して、荷台に女の子が半身になって乗るタイプの二人乗りをしていた。あいてててて。
見るに20代前半くらいのカップルだろうか。女の子はスマホから大音量で、ドリカムの「未来予想図Ⅱ」を流していた。あいてててて。

私を降ろした後、角をまがるまで見送ると、いつもブレーキランプ5回点滅。ア・イ・シ・テ・ルのサイン。

自転車だからランプは無い。

そういえば、昭和の子供たちが憧れた、方向指示器のランプがついている自転車があったような。調べたところ「エレクトロボーイ」という自転車だった。未来予想図どころか、頭の中には昭和の子供たちが目を輝かせている姿が思い浮かばされた。

歩いて帰宅して、タイのアラ煮を仕込んだ。すこし味見をすればとてつもなく美味しかった。ついでにずっと干していた大根をしまって、漬物にした。2、3日後が食べごろだ。
さあ眠ろう。

今日面白いと思ったことは「大根を切った後、水が抜けるまで日をあてると、いつも醤油とみりん、熱して漬けてオ・ツ・ケ・モ・ノのサイン」

こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。