ミスiDカメラテスト

ミスiDのオーディションを知ったのは高校二年生の時です。

わたしの高校は進学校で、中学まで学年でトップだった成績が高校に入った途端にビリになった。部活もわたしだけずっとコンクールのメンバーに選ばれなくて、いみわかんないけどすれちゃって、きなよ!って言ってくれてるのに行けなくなった。一回行かなくなったら一生行けなくなって、一人でみんなより早い電車に乗って帰ったり一人でカラオケに行ったりしてた。そっちの方が青春ぽいとか、うさぎちゃんものぞみも成績良くなかったし!だからわたしも主人公枠なんだ、なんて言って自分に言い聞かせて納得させて生きてた。でも、やっぱりつらかったし、ほんとはちゃんと部活行きたかったしみんなで頑張りたかったし、でもどっかで「むりだ」と思ってしまっていたからみんなと線を引いてわたしは唯一無二なのだと思っていた。それにずっと芸能界に行きたかった。みんなが国公立の大学にむけて勉強をしている中でそんなこと言えなかったしわたしよりかわいい子もいっぱいいた。そんなときにツイッターでフォローしてた女の子がミスiDというオーディションを受けていて、ミスiDという存在を知った。ホームページをみたら、拗らせててもパッとしなくてもひきこもりでも、わたしはわたし、文句あるか!みたいな内容だった。ものすごく惹かれた。わたしのためのオーディションだと思った。このオーディションか全部わたしを救ってくれる気がした。ずっとこの高校で一人で拗らせてる自分も、この地方からずっと出られない自分も、何にもなれない自分も、このオーディションが拾い上げてくれると思った。

見つけたときは秋で、もう終わっていたから次の年、高校三年生の時に応募したけど落ちた。その次の年、ミスiD2019も受けたけどおちた。凸にも行ったけどダメだった。

今年、神宿とミスiDのコラボオーディションをうけて、CHEERZをやって、人に見つけてもらった。みてもらうようなツイッターアカウントも作った。書類も殴り書きみたいなエントリーシートを出した。プレエントリーはダメだったけど、書類通った。うそみたいだった!夢だと思った!!

絶対無駄にしないって思った、だって、あのミスiDに!!

自分と向き合わなきゃとおもって今までのことをノートに書き出したらショボすぎて笑った。わたしの人生ってなんなんだろってなったし、今までずーっと、選ばれたい、芸能界に行きたい、映画に出たい、主人公になりたい!という思いで突っ走ってきたつもりだったのに、実際ノートを見てみればあ、こんなもんかあたしのつらさとか努力はってなった。でもずーっと思い続けていたことがある。わたしは自分を今よりずっと認めたいし好きになりたいし、輝きたい。夢がある。叶えたい。それだけを持ってずっと生きてきたの。それがなくなったら死んでいい…!

カメラテストの前日、過去のミスiDグランプリの選評を読んでいて、「聖域だった」とかかかれているのをみて泣いた。

だってそんなんわたしにない、

当日のカメラテスト、自己PRの動画の撮影はわりと落ち着いてしまっていて、頭が冴えていて、泣いちゃうかなと思ったけど涙も出なくて。審査員の人もあんまりわたしに興味がなさそうで、わたし自身も、喋りながら、「あ、これってもしかして、甘えているだけなのかな、輝きたいとか主人公になりたいって、漠然すぎるのかな 自意識過剰なのかもしれない。わたしってなんだったんだろう、なんにもない、なんにもないじゃん わたし、なんでここにいるんだろう、こんななんにもないコの話を誰が聞いてくれるんだろう」

っておもっていたら、あっさり終わってしまった。スタッフのお姉さんが、緊張してたけどどうだったー?って声をかけてくれて、泣いてしまった。だって、なんにもうまく行かなかった。

しにたい。と思ってしまった

なんのために生きてるかわからなくなって、

気になるミスiDの子たちをツイッターでフォローしたら、カメラテスト楽しかったー!とか、お疲れ様ー!とか、タイムラインで女の子同士が絡んでいて、わたしだけ一人ぼっちなのもうまく行かなかったのもなんか、高校の部活みたいだと思ってダメになってしまった。

自撮りあげるのもついったーしてるのも、なんの意味がわからなくなってしまった、

でもわたし、なんにもないとこから這い上がりたい、ミスiDって、もともとなんにもないところからあたしをここまで持ってきてくれた場所だもん

あたしは、拗らせてても引きこもっててもパッとしなくてもいいよって言ってくれたミスiDにずっとずっと惹かれたんだ 叶えたいって選ばれたいってわたしも、輝きたいって思ったんだ

今は無理かもしれないけど、何回だってずっと、わたしは夢を見る 生きてる意味なんてそれしかないもん だから今死んじゃいそうなんだもん

友達は、高三の時から受けてるのを知っているから、ミスiDなんてオーディションやめてしまえばいいのに、いっつもつらくなるだけじゃんなんなん?って怒ってくれたけど、わたしは一生、このオーディションにでるのが夢だったんだ。

埋もれたくない

なんでもないけど、輝きたいから 見つけてほしい

頑張りたい。

なんかほんとにつらくて、もうだめなんだけど諦めるわけには行かないし、なんにもしないわけにはセミファイナリストになりたいから、毎日月にお願いしよ、

#ミスiD


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