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「Xìn」に向けて①

完全に前後してしまってますが、来月7月6日にいよいよ自分の3rdアルバム「Xìn」(シンと読みます)が配信とCDとでリリースとなりました!
長らく時間がかっかってしまいましたが、色んな方々のお陰でようやくここまで辿り着きました。あと少し。
少し前からポツポツと5/18に「Ritual」、先週6/8には「Vacilando」をFRIENDSHIP.さんの協力の元先行配信リリースしました。
今回はこのシングルについて、少しセルフライナー的に書きます。アルバム全体については、また別の機会に思いを書いていけたらと思っています。
すでにお聞きいただいた方もそうでない方も、改めてアルバムリリース前に是非チェックしてもらえたら嬉しいです!

Ritual

この曲は、コロナ前にアイディアだけはありました。最初はアフロっぽいリフ(サビのメロディ)だけ思いついていて、7拍子なのでそこから「afro seven」と安直なファイル名でずっとほっておいたのが、コロナ禍でやっぱり形にしときたいと引っ張り上げられました。歌詞的にも緊急事態宣言のこととか、今までとは全く違う状況の中をどう生きるか、もはやありきたりなテーマ性ではありますが、やはり今を生きる人間にとっては切実なことでもあるので、思ったままに書いてみました。
個人的にはこれを書いた時は色んな面でめちゃくちゃ行き詰まりを感じていて、どうにか次のステップに進めないか悩んでいた時でもありました。そのことからRitual(儀式)というタイトルに。今までの自分とも向き合いながら、なんとか決別していく。そんな、自分にしては割と強い気持ちがこもっています。と言いながら、非常に後ろ髪ひかれているような歌でもあり、そのアンビバレントな状態こそがRitualかなとも思っています。
コーラスは必須だなと思っていて、誰が良いか…と色々悩んだ結果、角銅真実さんにお願いすることにしました。録音を検討している時に丁度角ちゃんと自分のギターとでデュオの録音をする機会がありました(石田多朗作曲「夢」)。

それを聞いているうちに色んなアイディアが浮かんで、ちゃんと形にしておきたいなと思いオファーさせてもらいました。アルバムの中にはもう一曲、角銅さんをフィーチャーした大変美しい曲が入っていますので是非それもお楽しみに…

そしてもう一名ゲストに井上銘さんのエレキギター!この曲の転調した間奏のアイディアが浮かんだ時、もうすでに銘さんのギターが頭の中では鳴っていました。自分では到底できないプレーを、一緒にスタジオ入ってもらってあーだこーだ言いながら録音したのもいい思い出です。

バンドは今年初めに命名した”Baku Furukawa e Ondulações”の千葉広樹、田中佑司、杉本亮各氏による繊細かつグルービーな演奏。特に杉本くんのピアノが入ったことによって、グッとサウンドが締まりました。落ちサビのピアノ最高です。
(このシングルと同日にリリースされた杉本亮くんのソロアルバム「fragments」も素晴らしいアルバムなので是非!)

ジャケット写真は、いつもアーティスト写真など撮ってもらっている鈴木竜一朗くんがペルーに行った時に撮った写真を使わせてもらいました。どこのどなたかわからない写真を勝手に使うのはどうなのか…とお叱り受けるかもしれませんが、光の加減や女性の表情など、まるで外国映画のワンシーンのような物語に溢れる写真です。

Vacilando

前どこかで買った本で、世界の訳しにくい言葉集みたいな本に載っていた言葉が「Vacilando」でした。スペイン語で、直訳すると躊躇する、さまよう、というような意味ですが、転じて「目的地を決めないで旅をすること」という捉え方もされているようです。なので、自分としてはポジティブな気持ちでこのタイトルをつけてみました。英語詞なのでわかりくいと思いますが、サビの歌詞は「私をあなたの泉に連れて行って」という内容で、お互いの心の中の「泉」をシェアできたらそれは素晴らしいことだよね、という気持ちで書いています。
演奏者については、シンリズムくんと何かコラボしたいねと話していて、どうやらリズムくんもブラジル音楽好きっぽいぞ?と嗅ぎつけて、ほぼ丸投げでギターとボーカルのトラックを送りました。返ってきたのはバキバキのリターントゥフォーエバー感あるエレピとベースですでに最高でしたが、もう一つまみブラジルを…と思ってフルートの池田若菜さんにも参加していただきました。若菜さんのキレのあるフルートで、一気にMPB感上がりました。ドラムは田中佑司くんに絶妙なサンバリズムを刻んでもらい、当初はそれでシンプルに出してしまおう!と思ってたのですが、なんだかまだしっくりいかなくて、しばらく放置してしまいました。その間に他の曲を進めていって、そうするうちにこの曲のアルバムでの立ち位置みたいのが段々見えてきたので、じゃあもっとこうしようとコーラス、トランペット、エレキギター、打楽器など色々と足していく作業を続けて気付いたら多分アルバムの中で一番トラック数の多い曲になっていました。今回ミックスをほぼ自分でやっているので、自分で自分の首を締めた形になります…が、なんとか形に出来てホッとしております。
写真はこちらも鈴木竜一朗くん、2019年に一緒にタイのバンコクで「SOM TAM CLUB」というイベントで行った時に宿泊したホテルのプールで偶然撮られた写真が、晴れてジャケット写真となりました。

最後に、、、CD特典あります!
これらの曲を含んだアルバム「Xìn」発売日は7月6日、CDはタワーレコードさんdisk unionさんHMVさんなどで予約受付中です。今回特典として「新曲デモ音源QRコード&サイン付きポストカード」がついてきます。新曲は本当にライブでもまだやったことない書き下ろし新曲です。自分で言うのもなんですが、大変貴重ですので、是非ご予約をしていただけたら嬉しいです!

8月2日のコットンクラブ東京のご予約も引き続きお待ちしてます!
発売まであと3週間、来週はもう一つサプライズがあるかもなのでどうぞお楽しみに〜〜〜!!

(カバー写真:鈴木竜一朗)

Xinに向けて②に続きます!

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