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「三大国家資格」とかいう権威を笠に着ている情弱ビジネス

真実暴露レポートの「頭のいい人の常識」シリーズ。今回は「三大国家資格」である。

前回は「ワナビー系専門学校」というどちらかというと見えている地雷、引っ掛かるほうが明らかな情弱、残念な人というイメージ全開のものを取り上げた。

日本の三大国家資格

国家三大資格は何を指すのだろうか?多くの場合以下の3つ・4つを指す様子である。

弁護士
公認会計士(税理士)
不動産鑑定士

しかしこの3つ、数が多くなってきて以前ほどは稼げない。むしろ溢れていて貧困化する例まである。

https://paraft.jp/r000016001072

「東京六大学」と似たようなもの

「国家三大資格」である。日本国が認める国家資格のうちの3つの代表する資格である。これは「東京六大学!」みたいなもんだろう。「東京六大学なら就職も安泰!」のような表現も見たことがないだろうか。しかしこの東京六大学、ただの大学野球のグループである。六大学の中身は、東京大学・早稲田大学・慶應義塾大学・明治大学・立教大学・法政大学である。前者3つは旧帝早慶という日本で最大の学歴身分フィルターを通過するグループだが、後者3つはいわゆるマーチである。マーチには中央大学と青山学院大学を追加すると完成する。こちらは学歴身分フィルターで切られる側である。

https://www.big6.gr.jp/index.php

「国家三大資格!」であることはゆるぎない事実である。

しかし・・・、稼げるとは言っていない。

論理的に考えると・・・?

弁護士や会計士が増えたところで、弁護が必要な訴訟の数が増えるわけでもなく、会計の数も増えるわけではない。鑑定する不動産も増えるわけではない。日本の国土は一定だし、立てて壊しての数が増えるわけでもない。むしろ自動化で担当する部分も、件数も減る傾向にあるだろう。こうなるとどうなるか?減り続ける案件を増えまくる人数で分ける形になる。自分の取り分はどんどん減っていく一方である。

AIとの関係

オックスフォード大学があと10年で消えると認定した職業という記事はよく話題になっている。この論文が発表されたのは2013年である。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/40925

あまり日本のメディアでは触れられている気配がないが、元となった論文はこちらから読むことが出来る。

https://www.oxfordmartin.ox.ac.uk/downloads/academic/The_Future_of_Employment.pdf

57ページからのAppendix内の表の中でcomputerisableの指数が1に近いものはAIに代替が可能である可能性が高いことを示している。確かに指数が高い「電話番」等はもう完全に置き換わりつつある。倉庫版もアマゾンを考えれば、近々人数は激減しそうだ。

Adjudicators、Law Judge (裁判官) 0.64
Property, Real Estate, and Community Association Managers (不動産ブローカー) 0.81
Accountant (会計士)  0.94

Laywerは低めであったがそれ以外は相当に高い値が出た。特に会計士が扱う仕分けなどの数値は型にはまる構造化データであることが多くこれは人工知能が得意とする分野と一致する。

そしてやっぱり学歴身分フィルター

そのような資格取得者でも一部の稼ぐ人は稼いでいる様子である。ただ以前よりは最低限が保障されにくくなっている。

また「低学歴弁護士」という表現もある。要するに弁護士という権威資格を持っているが、所詮は低学歴ということだ。結婚相談所に登録している男で「高年収だけどデブでハゲ」みたいな感じだ。

まあここでの印象は「えーこの弁護士Fラン卒だわ(笑)こんなやつ弁護できるの?相手になめられそう」とか「えーこのFラン本当に弁護士?資格詐称なんじゃない?」これを知ったうえで弁護士事務所のポートレートの写真を見ると確かに間抜けそうな面下げてる(笑)となりがちである。

弁護士や会計士界でも、資格取得者の中から高学歴から有力な事務所や法人に採用されていく様子である。

これなら、行く大学によっては、大学進学をしてから公認会計士の予備校に通うよりも、もしかしたら浪人して、進学予備校に通って旧帝・早慶学歴身分フィルターを通過する方が価値が高いかもしれない。

予備校の理論

大学に入ってもこのような事実は知ることはなかなかない。むしろ良いイメージを持っている可能性がある。何故ならば大学で毎日のように「公認会計士の~」とか「弁護士なら~」と予備校とか大学院の説明会や宣伝ティッシュなんか配っていないか?未来が明るそうに見えるだろ?予備校は人数を集めて授業料を搾取するのが最大の目的である。取った資格が「実は使えないカスみたいな資格」であることはひた隠しにしたいのは当然である。

プライドとサンクコスト・含み損

ただよく見ると、年収も待遇も、悪い方でも、そこまで低くはない。平均年収を下回るレベルで非正規のアルバイトなどと比べると高めである。少なくともワナビー系専門学校の落ち武者と比べると比べるまでもないくらいにマシである。ただ、これは別の問題を含んでいる。

へーらへら、テニサーでチャラついて大学デビューして、金髪にしてヤリまくっていた同級生や、「かれぴできたー☆」といきなりいろんな男とお泊りしまくっているようなビッチを脇目に、学生時代から、サークル活動や恋愛・コンパに明け暮れる同級生を脇目に、必死に必死に頑張って、さらに高い予備校費や大学院費を払い、何年も準備して受験。下手したら30歳前後までかかってやっと資格を取得して就職をしたらこのザマ。チャラついていた同級生は結婚して子供もいるじゃないか。外資系に進んだ奴や商社辺りに就職したやつはもっとキラキラしてやがる。・・・と負け組であることを見せつけられることに耐えられない。

さらに学歴身分フィルターを通れない低学歴から見れば、資格を取っても、身分を超えられないことを見せつけられてしまうことになる。

さらに資格を取っても底辺労働者でずっと搾取されるだけ。「資格を取って人生一発逆転」は結局できないことを見せつけられる感じ。

さらに最近のエンジニアの待遇の向上で「あいつらには負けない!」と思っていたがり勉系理系キモヲタだと思っていたやつらが作ったプロダクトに近い将来仕事を奪われそうだ。


執拗な宣伝と「国家三大資格」の響きに釣られ、うっかり資格予備校に通ってしまったりなんかして。

本レポートの読者はくれぐれも注意してほしい。

こちらは典型的な情弱の一生。


こちらは、情弱ビジネスではない本物の見分け方と例の紹介。



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