見出し画像

生活の建築知識.89

おはようございます。

建築の仕上げは、クライアントにとって大きな関心だと思います。
やはり最終的に目に入るのは仕上げであり、お気に入りの材料を選定して実施したいと思うのは当然のことでしょう。
その中でも、床はお気に入りのフローリングと考える方は少なくありません。
フローリングに使われる材種は複数存在することは、誰もが知るところだと思われます。
また、無垢フローリング・三層(マルチ)レイヤーフローリング・プリントフローリングとその素材の構成が違うことは調べるとわかると思います。
そのうち、無垢フローリングには選ぶ際の木の種類がさらにあり、あまり知られていないと思われるので今回はそちらを説明していきます。

早速結論からですが、寸法による視覚的なリズムです。
まず基本的なフローリング材と言えば長さが1820mmであり、幅はメーカーや材種によって異なりますが70mmから150mm程度となり、最近では120mm前後が主流かと思います。
この長さのフローリングはソリッドワンピースタイプと呼ぶらしいのですが、実際現場では一枚ものなんて呼んでますでしょうか。
フローリングってそういうものではないのかと思う方おられるかと思いますが、別の種類もあります。
それがユニタイプと言われるものです。
ユニとは長さを継ぎ合わせた材料であり、板自体は1820mmなのですが、継いだ跡がランダムに入っているため、板の枚数以上に木目の切り替え箇所が多くなります。
さらに別のタイプとして、乱尺と言われるものもあります。
乱尺とは、板の長さがまちまちで順番に並べてみても継ぎ目がランダムになるフローリングです。

乱尺とユニはソリッドワンピースタイプと比べれば価格としては優しいというメリットがあります。
また、フローリングの張り方として1番多く採用されるのが乱張りというもので、フローリング同士の継ぎ目をランダムにするような張り方であるため、乱尺やユニであってもそれほど気にならないという見方も出来ます。

どちらも無垢材であるための質感にバラツキはある程度あり、木本来の味わいを楽しめます。
選ぶ際にはご参考にしてもらえればお部屋のイメージをより具体的にイメージ出来るかもしれません。

では、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?