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物語をはじめること

5年前、古いビルの2階で、母に手伝ってもらいながらひっそりとはじめた本屋・散策舎。
自分なりに本と書店というものに向き合って、こうだったら良いのにと思うことも、どうしても譲れないことも、だらしなくて出来なかったこともいろいろありながら、ご縁をいただいた多くの方のおかげでここまでやってこれました。

昨年リニューアルしてからも
「選書がしっくり来すぎて自分の家の本棚かと思った」
「お店を訪れたことで本をじっくり読めるようになりました」
「こんどできる店に本棚をつくるので選書してほしい」
「散策舎が一番好きな本屋さんです」
などなど大変嬉しいお声をいただくことがいくつもあって、思いきって自分で本屋をはじめてみて、またここまで本屋を続けてきて、本当によかったなと思うこの頃です。

そしてありがたいことにこの秋、お声をかけていただいた方々と共に、ふたつの新たな場づくりにチャレンジすることになりました。


ひとつは志摩・国府の浜にある「CO Blue Center」での、ライブラリーづくり。

地域と地球の課題解決に取り組む事業者たちが集い、安らぎながら働くこの場所で、利用される皆さんの知を共有したり理解を深めたり、訪れる人々にもそのコンセプトを発信できるような、COに集う「私たちのウェルビーイングを探る本棚」をつくります。

もうひとつは津・久居の「HIBIUTA AND COMPANY」での、書棚&本屋づくり。

就労支援を取り入れた「存在と四季と物語」をわかち合う共有地で、利用される皆さんによって様々な物語が書かれ・編まれ・読まれていくときの、本と人とをつなぐ物語の扉として、ブックハウスひびうたさんと共に「物語を知る書棚」をつくります。

どちらもその場にあわせた本との向き合い方を模索しながら、確かな本と出会える場をつくっていこうと思っています。まだ始まったばかりで未定なことも多いですが、何か一緒にやりたいという方はぜひお声がけください。

また詳細についてはInstagramなどで、来年春のオープンに向けて随時発表していきますのでお楽しみに。今後とも散策舎と、各プロジェクトの応援を、どうぞよろしくお願い致します!


2022年 秋の夜長にて
散策舎・加藤

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