【今日コレ受けvol.036】距離=時間x身体感覚
ランニングを始めて獲得したスキルに、距離を時間で把握しやすくなったことがある。正確にいえば時間と身体感覚に。つまりどれくらいしんどいのかに変換できるということだ。
スポーツライターという仕事柄、スタジアムやアリーナにしょっちゅう行くのだが、地方の場合は車移動を前提とした場所に立てられていることが少なくない。電車が遅れて予定していたバスに乗れず、次のバスが30分後だったり、タクシーで7分と書かれて安心して行ってみると肝心のタクシーが全くつかまらず、配車すると20分くらいかかったりするようなとき、3kmくらいだったら歩いてもそんなに変わらないなとか、ここから平均8分/kmペースで走れば間に合うなと考えられるので、荷物の量や自分のコンディションを加味して瞬時に最適解を導けるようになった。
歩く、走るが苦にならないと、宿泊先選びの幅が広がる。駅から離れるとお値段も安くなるし、道中で偶然いいお店に出会えたりもする。近くに公園や川や海がある方が仕事の前後にランニングができていい。一石数鳥だ。
カラーバスやカクテルパーティー効果とはちょっと違うのかな。芸は身を助けるに近い?
そういえば、ボディービルをしているスポーツライターさんが「ラグビー選手の取材がすごくやりやすい。なぜなら、彼らは筋肉に興味があるから」とおっしゃって笑った。私のランニングもいつかそのレベルまでいけるといいな。
毎朝7時に更新、24時間限定のショートエッセイCORECOLOR編集長「さとゆみの今日もコレカラ」。「朝ドラ受け」のように、その日の「今日もコレカラ」を受けてそれぞれが自由に書く「遊び」です。
オレたちに公衆電話は見えるか【さとゆみの今日もコレカラ/036】
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