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THE・バレンタインデー


「いらっしゃい」

「あ〜、どーもー」

「朝晩はまだまだ寒いですね〜」

「ホントに。暖冬だとは言っても2月だもんね、まだ」

「もうすぐバレンタインデーですよ〜。たくさん貰うんじゃないですか〜 笑」

「いやいや、たくさんもらったのなんて高校生の頃だけだよ。
学祭でバンドやったからね。ギターヒーローだった 笑」

「学生の頃は音楽なんてやってると間違いなかったですね!」

「よくモテ期なんていうけど、まさにそこだった 笑」
「でもさ、皮肉なもんで、そんな頃は毎日ただ音楽が出来て、
ギター弾いてるだけで幸せだったから、彼女がどうのなんて
あんまり興味なかったんだよね〜。
興味があったらもっと素敵な高校生活が送れたんだろうけどさ 笑」

「そもそもバレンタインってなんで贈るのがチョコ、
女性から男性なんでしょうね!?」

「う〜ん。知ってると思うけど、バレンタインデーってそもそもの起源はさ、
3世紀ごろのローマで、結婚すると家族への想いが強くなり、
戦意が低下するっていう理由から兵士の結婚を禁じてたんだよね。
でも聖バレンタインは皇帝の命令に背いて、兵士たちの結婚式を
密かに行っていた。皇帝の怒りをかった聖バレンタインは
2月14日に処刑されたんだけど、その後、聖バレンタインは
愛と結婚の「守護聖人」として崇められるようになったんだ。
命日がバレンタインデーってわけさ」

「へぇ〜、起源は初めて聞いたかもしれません」

「バレンタインデーはもちろん海外でも、その国々でいろんな習慣のもと
行われてるんだけど、たとえばアメリカなんかは女性から男性じゃなくて、
反対に男性から女性に贈り物をするし、フランスなんかでもそれは同じ。
お花やメッセージカードなんかを贈っているね。
ベルギーなんかではちょっと変わっていて、日頃お世話になっている人に
感謝を伝える日という位置付けで、恋人や夫婦でなくても、
贈り物をする日になってる」

「日本だけですかー?女性から男性なんていうルールがあるの!?」

「日本のバレンタインはさ、昭和の30年代頃にチョコレート会社が
「バレンタインデーには愛する人にチョコレートを贈ろう」という
キャンペーンを展開したことが定着するようになったもので、
3月14日のホワイトデーなんかも全国のお菓子メーカーが、
「チョコレートをもらったらマシュマロやクッキーをお返ししよう」
というキャンペーンからなんだ」
ホワイトデーは日本発祥のイベントだけど、最近は他のアジア圏の国々にも
広がってるみたいだよ」

「お菓子会社の戦略に、まんまと乗せられたんですね 笑」

「まさにね 笑」
「父の日、母の日ってあるじゃない?最近は孫の日、家族の日、
ペットの猫や犬の日なんてものまである! 笑」

「イベント好きですもんね、日本人!」

「そうだね〜。ハロウィンなんてそもそも日本の習慣じゃないのに、
世界中から日本のハロウィンを見にくるくらいなんだからさ〜、ビックリするよ」

「でもバレンタインも最近は色々になってて、
幅広いイベントになってきてますよね」

「あぁ。ジェンダー平等とか社会的な変化でさ、
今は形にとらわれないイベントになってるね。義理チョコなんてものが
なくなって、売上的には減ってるのかもしれないけど、その分、
自分へのご褒美とかの購入も増えてるから、相変わらず菓子メーカーには
美味しいイベントってわけさ 笑」

「うちみたいなCAFEでもそういうメニューを扱えるようになって、
その恩恵にあずかれてますよ 笑」

「女性からの告白なんて、
男性にはとっては嬉しいイベントだったんだけどなぁ〜」

「もう、モテ期は来ないですよ!」

「うっさいわ! 笑」

       「笑 コーヒー入りましたよ」

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