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Kindle出版への道⑧

9月になりましたね。早い早い。
「100歳まで楽しく続けるための大人バレエの『まみむめも』」
は、9月も引き続き好評発売中です。
「よくぞ書いてくれました」の声を頂いて嬉し涙にむせんでおります。
まだの方は是非読んでくださいませね♡
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CDS9M6RG

表紙が決まった!

前回書いたように、飾り枠だ、バレエタイツの色だ、飾り文字だ、スワンのイラストだ、といろいろと指定させて頂いたわりに
私は表紙全体のイメージは掴めていなかった。

この条件を満たしたうえで、さあ、君らのセンスを見せてくれたまえ!
プロのお手並み拝見だ!
みたいに尊大な態度だったのだ。

しかし蓋を開けてみれば、皆さま流石のプロフェッショナル。
見事私の期待を超えた作品ばかりだった。
一つしか選べなかったのが心苦しかったほど。

提案してくださったデザイナーの皆さま、本当にありがとうございました。

さあ、こんなに素敵な表紙に負けないような文章を書かなくては。
その一方、そう気負わなくてもいいか、とも思っていた。
本当に書きたいこと、伝えたいことならば、
その情熱は文章に乗るはず。生きた文章になるはず。
そんな確信があったから。

特に書きたかったことは、同時に書きにくいことでもあった。
それは私の「摂食障害」のこと。
詳しくは本文を読んでくださいね。

実は、バレエを語るうえで「摂食障害」の問題は欠かせない。


大修館書店から1997年に出版された「”妖精”との競いあい」。
私はこの本を書店で見つけ、購入した。
「食べ吐き」をしていた頃だ。

著者L.M.ヴィンセントはこの本の中で、若いダンサーたちが厳しい食事制限している現実を紹介。美に対する価値観やその社会的背景を探りながら、ダンサーの健康に関する医学的知見を述べている。

確か、映画「センターステージ」でも、ヒロインの友人で太りやすい体質のバレリーナが、トイレで「食べ吐き」してるシーンがあった。バレエ学校のドキュメンタリーでもそんなシーンを見た覚えがある。

当時、私がこの本を読んで思ったことは
「ああ、やっぱりバレリーナってこういうこと(食べ吐き)してるんだな…」だった。
みんながやってることに妙な安心感を覚えてしまったのだ。
著者は摂食障害に警鐘を鳴らしていたはずだ、おそらく。いや、間違いなく。
この本の趣旨とは反しているよね。皮肉なものだ。
今は治っているから悠長なこと言えるんだけど。

こんな分析ができるのも、本を書いたおかげかもしれない。

                        〈続く〉


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