智薫

Ludo23 お台場合衆国幻影探究シリーズを執筆中 絵とか他テイストの文章もたまに載せ…

智薫

Ludo23 お台場合衆国幻影探究シリーズを執筆中 絵とか他テイストの文章もたまに載せます!

マガジン

  • お台場合衆国幻影探究

    お台場合衆国、それは青い夏。そして失ってから気づくにはあまりにも遠い夏…。その幻影を探し、追憶に思いを馳せるべく、筆者は東京テレポート駅に降り立った── 電波と虚無の臨海未来都市・お台場。 めくるめく夏と、いまが交差する。

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【お台場合衆国幻影探究とは?】 2009〜13年の毎夏にフジテレビで開催されていた「お台場合衆国」の楽しさをいまだに忘れることができない筆者が、お台場を訪れ、フジテレビの記憶を彩るいろんなモノや人に遭遇するドキュメント。(途中から読んでも全く問題なし!)

    • 【LDH総特集インタビュー】KAO & KUSANAGIYUINAZENRAZENTEN IPPONMANZOKUBAR "血は常に滾ってるんすよ"

      インタビュー当日、会場には朝早くから多くのファンが駆けつけた。 ファン:ザワザワザワ… あまりの人数の多さに圧倒されて待っていると、ほどなくして、二人が到着した。 ファン:キャーーーーーーーーーーーーーーーーー KAO:シー!!!!!!!!! ファン:…… KAOが一瞬でファンを黙らせた。 ───よろしくお願いします。 KAO:よろしくお願いします。 KUSANAGIYUINAZENRAZENTENIPPONMANZOKUBAR:よろしくお願いします。 K

      • お台場合衆国幻影探究④ -贖罪-

        粉々になったフジテレビの球体展望台の破片を拾い集めようと、軍手を二重に嵌めたその時、聞き覚えのある声がこだました。 「ホンマごめんホンマごめんホンマごめん」 フジテレビ本社屋全壁側面駆け巡りネプリーグトロッコ展望台到達瞬間展望台粉々トロッコ落下全員死不可避命背負い平謝り名倉潤だった。 本当に謝っても謝りきれないという顔をしていた。 確かに、これまで本社屋の中を歩いている最中にも、時折窓の外からトロッコのけたたましい轟音とあそこでしか聞かない「鎖が張り巡らされる時のジャ

        • お台場合衆国幻影探究③ -邂逅-

          「いいねぇ……」 お台場合衆国大統領のマイケル・サンデルに別れを告げてフジテレビ本社屋の廊下を歩いていると、家族ゲームの時の櫻井翔が現れた。 家族ゲームの時の櫻井翔は、両腕を過剰に振り回して歩いている。 「いいねぇ……いいねぇ……」 櫻井翔の手のひらの上をよく見ると、小さな街を持っていて、その中に小さな櫻井翔が歩いていた。 「エンディングのミニチュアみたいなやつここで撮ってたんですね。」 そう言うと、彼の両腕は倍以上の速度で回転し、凄まじい旋風が巻き起こり始めた。

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        【お台場合衆国幻影探究とは?】 2009〜13年の毎夏にフジテレビで開催されていた「お台場合衆国」の楽しさをいまだに忘れることができない筆者が、お台場を訪れ、フジテレビの記憶を彩るいろんなモノや人に遭遇するドキュメント。(途中から読んでも全く問題なし!)

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        • お台場合衆国幻影探究
          4本

        記事

          狼煙の後の涙腺爆発必至爆エモ超深感動いい話「虹」

          NOROSHIが終わって暫くして、LUDOの定期ライブがあった。 久しぶりに能天気な気持ちで学館を訪れた、3月半ばの午後。 同じチームで戦った堀越と浜多とともに、ライブ後の暇を潰そうということになり、戸山キャンパスにあるスタバに寄った。 店員から受け取ったキャラメル風味のミルクコーヒー、浜多はチャイティー、堀越はコーラ。各々の飲み物を片手に、何気なく始まった会話はいつしか熱を帯び、いろいろな話をした。 過ぎ去ったばかりの話、未だ来ず見当もつかない行先の話、そしていま現在の

          狼煙の後の涙腺爆発必至爆エモ超深感動いい話「虹」

          お台場合衆国幻影探究② -突撃-

          人ひとりを0.1世紀も隔ててもなお惹きつける、この土地と季節の異様なムードを、過去の足跡をなぞることで、改めて身体感覚に刻みつけようというのが、今回の目的だった。 いや違う。 数々の合衆国ランドスケープを尻目に、我々の足は、気づいた頃にはもう、取り返しのつかない方向へと進んでいた。 「フジテレビ お台場合衆国係」 果たして、どのくらい歩いたのだろう。 その文字が刻まれた鈍い金色のプレートを掲げる重々しい扉が、目の前に立ちはだかっていた。 いっしゅん、耳の奥から、躊

          お台場合衆国幻影探究② -突撃-

          ジャニーズ・スペシャルインタビュー:ワンウィーク《全編》「始めなければ、何も始まらない」

           朝早く呼び出されたのは、二人の憩いの場となっているカフェテリア。我々が何も問いかけずとも、二人は語り始めた。 畑中 水好きですねー。 越智 私もです。 畑中 私たちの共通点が、水が好きっていうことがわかったんですけど。 「今となっては感謝ですわ」 ───まず、ジャニーズ事務所に入所されたきっかけを教えてください。 越智 もともと入ろうと思ってなくて、姉が勝手に履歴書を送ってました。「やめてよ」って言って、喧嘩にもなったんですけど、今となっては感謝ですわ。 畑中

          ジャニーズ・スペシャルインタビュー:ワンウィーク《全編》「始めなければ、何も始まらない」

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          絵「真冬郵便配達子供」

          絵「真冬郵便配達子供」

          お台場合衆国幻影探求① -到着-

          2022年8月27日。 怠惰な真夏の陽が、晴れ渡った空に照りつける中、我々はついにフジテレビ本社を訪れた。 目的はひとつ。 お台場合衆国の幻影を探し求め、追憶に思いを馳せること。 以下はその詳細な記録と所感である。 -∞-∞-∞-∞-∞-∞-∞-∞- 12時ごろ、東京テレポート駅に到着。 電車のドアが開いた瞬間、『踊る大捜査線』の駅メロに出迎えられて早くも心を鷲掴みされる。前に来た時の記憶の奥底の扉が開きかけ、鮮明なイメージを僅かに喚起する。『踊る大捜査線』は、湾岸警察

          お台場合衆国幻影探求① -到着-

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          絵「いちごみるく♡♡」

          絵「いちごみるく♡♡」

          お台場合衆国

          「また開催してください」じゃなくて、戻ってきてください、二度と戻ってこないことは分かってるけど、ここ数ヶ月間、脳のほとんどをこの回顧に使っている。 二十歳になるまで忘れられないほど楽しかったわけでもなく、当時のテレビ業界への憧れもなく、8チャンが一番大好きだったみたいなこともそんなになかったけど、宿題と暑さと同じくらい当然のように夏休みに鎮座していた。自分一人が観てるテレビという錯覚が、大勢の人に共有されていることを目の当たりにして覆ることなのか、画面越しの世界への参加とい

          お台場合衆国