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「龍野国際映像祭2021」にまず一度行ってみる~まちなかプログラム編

昨年、2020年から開催されている龍野国際映像祭から目が離せません。
「実験映像部門」「アニメーション部門」の2部門から構成されていて、なかなか一般の映画ファンには取っつきにくいところかもしれませんが、この映像祭の作品の応募要項には下記の条件があります。

・両部門共に、台詞が無いこと。
・両部門共に、10分以内の作品であること。

言葉というものは映像につけられると効果的ではあるのですが、時には厄介なもので表現を複雑にしたりもします。
そして台詞がないということは、字幕がない。
映像の表現に集中でき、短編アニメーション、実験映画に馴染みのない方にとっても入り口として最適ではないでしょうか。
1作品10分以内なら集中もしやすいかと思います。

今回の龍野国際映像祭は昨年と比較して会場も増え、約一か月間の会期ででプログラムも変わります。事前の確認は必須です。
公式サイト https://www.tatsuno-artscene.jp/schedule/ でスケジュールの確認、および会場をチェック。
プログラムはこちらから https://www.tatsuno-artscene.jp/program/
各プログラムの下部に、上映作品リストは〔こちらから→〕とあるリンクからPDFがダウンロードできます。
まちなかプログラムを含むPDFはこちらから
https://www.tatsuno-artscene.jp/assets/doc/01machinaka.pdf

今回私は、会期中、常時開催されているまちなかプログラム内のショーケース3プログラムと、「ヤン・マテイコ美術アカデミーアニメーションフィルムスタジオ短編映像選作品」を11月6日(土)に観てきました。
まちなかプログラム内のショーケースは11/20から上映されるコンペティションに入らなかった作品からセレクションされたプログラム。ちなみに全て短編アニメーションです。
「ファミリー」「ディープ」「アジア」の三つに分けられ、各30分強のプログラムで、会場が開いている間はループ上映となっています。
(「ヤン・マテイコ~短編映像選作品」は約55分)

今回私はレンタサイクルを使いました。かなり便利です。
JR本竜野駅西口降りてすぐの丸惣(まるそう)サイクルで借りられます。
https://tatsuno-tourism.jp/workshop/%E4%B8%B8%E6%83%A3%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB/
店を入って奥にカウンターが。気配を感じてドアの奥からご主人が出てくれますが、反応が無い場合は「すみませ~ん」と呼びかけてみるか、カウンター上のベルを鳴らせば良いでしょう。
普通の自転車は3時間500円、超過料金は30分時間ごとに50円プラス。上映会場だけを巡るなら変速機付きですのでこちらで良いかと思います。
電動自転車は3時間1000円、一日1300円。観光で龍野城や赤とんぼの碑を訪れたい方は、坂が強烈なので電動自転車をおすすめします。
それでも小京都・龍野を侮ってはなりません。昔ながらの入り組んだ町並み。細い道。城下町らしい情緒にあふれていますが、目的地にたどり着くのはなかなか難しいです。
Googleマップなどのナビゲーションも常時見れないと役に立ちません。その場合はスマホをハンドルに取り付けるようなグッズがあれば便利かも。
いずれにしても交通量は多いので、くれぐれも安全は確保して下さい。

どこから攻めるかは人それぞれですが、メイン会場である「ゐの劇場」の位置は確認しておきたいところ。
ここの受付でパンフレットがゲットできます(パンフ代については料金箱が設置されています。お心のままに)。
東正面には2020年のアーカイブがループ上映されている、かどめ公園東屋内、北西側には「ヤン・マテイコ~短編映像選作品」の上映をしているクラテラスたつの、と3会場が隣接しています。

ゐの劇場、三軒長屋おくの蔵内はプロジェクターでの上映。かどめ公園東屋内、ガレリア、クラテラスたつの、わのわ自家焙煎珈琲は、店舗の一角に設けられたスペースで大型の液晶モニターでの鑑賞となります。
液晶モニターでの鑑賞は、密閉された空間ではなく、明るさ、環境音もありますので鑑賞時には注意が必要です。
明るい場所での鑑賞のメリットはプログラムを確認できること。作品の概要を掴んでおくと、作品の世界によりスムーズに入れます。
ガレリア、わのわ自家焙煎珈琲は、喫茶店である店舗が会場となっています。感謝と映像祭の継続を願い、コーヒーの一杯など注文しましょう。
自転車は便利と申しましたが、三軒長屋、わのわ自家焙煎珈琲は駐車スペースがほぼ無いので(店前に一台は何とか)ご注意ください。
会場によっては温度調節が難しいところもあります。寒くなってくる折、防寒対策も忘れずに。

上記以外にも当映像祭を監修されている宮嶋龍太郎監督の新作『野見宿禰』の上映、11/13には(土)は山村浩二監督の長編『幾多の北』&エストニアプログラムの上映。11/20からはコンペティションプログラムも開始され、更に充実したプログラムとなる龍野国際映像祭。タイトルを「まず一度行ってみる」としたのも、一度訪れただけではこの映像祭を堪能しきるのは、まず無理だからです。私も再び訪れることになるでしょう。
11/29(月)まで開催されています。

○各会場のGoogleマップ
・全体
https://www.google.com/maps/d/u/0/edit?mid=1INiSpGVlGzCs1IpmzqWoLWsIqqqu8mnH&usp=sharing

・ゐの劇場
https://goo.gl/maps/tGwbFVUTC3n2SoMYA

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・クラテラスたつの
https://goo.gl/maps/GENYFtcA35KQcAjf8

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・かどめ公園東屋内
https://goo.gl/maps/ejP3EZGuza2UC2oJ7

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・ガレリア・アーツアンドティ
https://goo.gl/maps/Vjvs2gxda4SUaE6Y6

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・わのわ自家焙煎珈琲
https://goo.gl/maps/GVyh5Goq2WDMxR4U6

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・三軒長屋おくの蔵内
(先日閉店されたカワラヤの表示になります)
https://goo.gl/maps/EbNn2W6iJ1AjakXZA

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※上映会場はこの開いている戸から入ってしばらくの右手側にあります。

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・川原町まちや案内所「あがりがまち」
https://goo.gl/maps/CaVgWnzRRWz4YvFa7

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