見出し画像

ジャンプフォームについて

 フォームに関しては個人差が1番大きい部分だと思います。トレーニングをしなくてもフォームの修正だけで数センチ伸びる人もいれば、すでに感覚的に1番跳べる形に出来上がっている人もいるでしょう。

 またその競技や自分の体格、踏切が両足なのか片足なのかでも違いがありますので一概にこれが正解というフォームも断言ができません。

 フォーム修正に関してのおすすめは、跳べるプロ選手(できれば体格の近しい人)を参考になんども見返し、自分のフォームと動画で見比べることです。
 その人がどの筋肉が発達しているかなども参考になります。

 
 
 私は両足ジャンプにおいて、海外の170cm前後のダンカーやバレーボール選手の踏切と腕の振り方をとてもよく参考にさせていただきました。

 客観的に見比べてみると、思っている以上にたくさんの修正点がみつかると思います。
 また、こうなりたいという目標の映像はモチベーション維持にも必須かもしれません。



【両脚踏切】

・助走スピード
↪︎当然高いスピードを保ったまま地面を蹴った方が高く跳べるので、助走からジャンプフォームに移るときに勢いを殺さないようにする。跳べる人は助走時のストライドが大きい


・ペナルティメイトステップ
↪︎最後から2番目の脚という意味で、(右)→(左)の両足踏切の場合(右)にあたる。このペナルティメイトステップは大きくした方が高く跳べるので、まずは左足で地面を蹴り出し大きく前に右足を着く。目安として自分の身長分ほどのストライドを意識※下図参照


・ブロック脚
↪︎跳躍の際、最後につく脚。助走で得た水平方向の勢いを、垂直方向へ変換する為にとても重要。
また股関節の内転・内旋を意識しながら、地面に突き刺すようにつく。多くの選手がブロック脚では踵は付けず、つま先のみの跳躍だった。※下図参照


・腕の振りとタイミング
↪︎ペナルティメイトステップの際に腕を大きくテイクバックし、ブロック脚のタイミングで思い切り振り上げる。個人的な見解だが、腕を振ることで慣性が加わるだけでなく、殿部と連動する広背筋下部の活動が得られる為、腕振りは重要だと考える。








【片足踏切】
片足でのジャンプの利点は助走スピードを活かしやすいところにあります。

・起こし回転
↪︎跳躍で地面を蹴る際、自分を一本の棒とした時、角度によって跳躍に与える影響は大きいという考え。跳躍ギリギリまで重心は少し後ろにあった方が上方向への爆発的パワーを発揮しやすくなる。

・骨盤の挙上スピード
↪︎例えば左足で踏み切る場合、右足を高く上げる。この時踏み切った足と逆側の骨盤がうまく、素早く上げられることでジャンプパフォーマンスは上がっていく。

 これは感覚的な部分になってしまいますが、片足ジャンプのやりがちなフォームで、最後の2歩が小刻みになってしまう人が多いです。跳べる人の動作をみてみると、最後の2歩の速度はそのままストライドが大きいことがわかります。タ・タン!というよりはターン・タン!のリズムです。


 両足、片足問わずジャンプフォームは跳べる人たちだけを見比べてもさまざまです。その中でも共通点が見つかりましたので今回紹介いたしました。
 最適解のない部分かと思いますので、自分が1番跳べるフォームは自分で作っていくものと考えた方が良いかもですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?