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indo board

最近、インスタグラムの投稿で、有名なクライミングジムがindo boardを導入しているのを知った。

サーフィンやスノボ・スケボーを彷彿とさせるバランストレーニングの器具で、一目で「面白そう」「自分もやってみたい」って思ったが、調べて見ると、正規品は2万円前後もするそうだ。


有効なものかどうか分からないものに2万円を出すのは博打だったので、使ってなかった筋膜ローラーのボコボコの部分だけをカットして、中の芯だけ取り除いて、その上に壁たてで余った 18mmのコンパネの端材を載せて遊んでみた。


少し遊んだだけでも、直感的に面白い器具なのは理解できた。下半身を鍛える器具としてスラックラインを前店舗に設置してあったけど、スラックラインは場所も取るし、設置場所もかなり制限され、クラッシュパッドが何枚もいるくらい危ないし、初心者は最初からまともに歩けないので、ハードルが高い。しかも、動きがクライミングと似ていないので、スラックラインにトライする人も多くはなかった。


その点、indo board(風)は、小スペースで遊ぶ事が可能で、慣れれば誰でも乗れるし、何よりクライミングの動きに近い部分があるから、登りをイメージして取り組んでもらえるので、お客さんに大人気だ。子供から大人・保護者まで、とても楽しそうに取り組んでくれるので、一台を取りあいになる事もあったので、1mの塩ビパイプを買って、3等分にしてもらった。indo board、3台で6万円かかるのが、3台が1000円ほどで済んだ。


よく考えると、V16クライマーのダニエルウッズや一宮大介さんもスケボーが趣味なので、エクストリームなスポーツのバランス・体幹力はクライミングに不可欠なんだろうなと思う。


上半身だけで登っている印象を受けるお客さんは、ジムの頻度が少なくても、やはり指の故障は多いし、こういった下半身の力と連動して登れるようになれば、お客さんも故障を防げるし、僕もジムを離脱している期間をなくせるので、経営も安定する。



自分もお客さんも、こういったクライミングじゃないことも楽しみつつ、クライミングの技能向上に結びつけていけたらいいなと思う。


あと、実はこういうクライミングのレストの合間にできる器具があることは経営的にもメリットが多い。


クライミング初心者は、課題の量や本数を確保出来ないことが多いので、こういった腕や指がよれた後も熱中して取り組める器具があると、店に対してポジティブな印象を持ってもらえることが多い。


それに子供のクライミングを見守っている保護者の暇つぶしにもなるのも、とてもいい。最近、痛感しているのだが、保護者にも居心地良く感じてもらったり、退屈させないことを意識していると、子供の回数券の販売率の向上に繋がっている。結果、保護者がクライミングを始めるパターンも増えてきた。


とにかく、クライミング的にも経営的にもindo boardはかなり良いと思うので、ジム関係者はスペースが少しでもあれば、設置をオススメします。本物の良さは体感したことがないから分からないけど、DIYの物でも充分に楽しいですよ。でも、いつかは、本物も導入したいですね。











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