淘汰される時代に

当店は、自動車販売会社の跡地を使っているので、車の整備スペースだった場所をメインウォールに、受付だったスペースをそのまま受付やキッズウォールに使い、大きく2つに分ける事ができる。メインウォールのある方は「CAMP」、キッズウォールのある入り口は「cafe」をテーマにディスプレイしていて、妻とはその呼び名で、会話をしている。


CAMPの方は、わりと良いチェアや、コットを使っていて、go out好きなお洒落な方などに、チェアの銘柄や見せ方に、とても反応してくださる。いっそ、アウトドアチェアの高値の華である【カーミットチェア】を置けば、集客やインスタ映えになるかなと思い、実物を見たくて、京都にできたアルペンアウトドアーズに行ったことがあった。



新バンブーに向けて色々と準備していた去年の8月だったが、駐車場も店内も漠混みで、ファミリーでごったがえしている。それもそのはず、近年のアウトドア・キャンプブームもあるし、ありとあらゆるブランドの、マニアックなラインナップまで豊富に揃えられている。アルペンの資金力をいかした圧巻の品揃え・ディスプレイだった。



正直、CAMP用品でいえば、他の地方のアウトドアショップに行く必要がなくなるくらいの品揃えだった。小さなアウトドアショップは、たまったものじゃないだろうなと思った。



圧倒的な存在によって、地方の個人店が圧迫を受けるんじゃないかなと危惧していたけれども、これはクライミング業界にも同じ事が起きていると思う。【ロックメイト】さんが関西に出来てから、きっと地方のジムは遠征組の来店は少なくなったと思う。


インスタ映えするデカイホールド、定期的に呼ばれる旬なゲストセッター。キッズや保護者もゆっくり出来る場所があり、店内も清潔で明るい。非の打ち所がほとんどなく、月1くらいの遠征にはピッタリの場所だ。自分がワンデイで登れたインスタ映え課題をSNSに載せれば、沢山の【いいね】がもらえるだろう。


僕のジムに通う常連たちも、ロックメイトが大好きで、遠征の選択肢はロックメイト一択になっているようにもかんじる。僕も何度か行ったことはあるけど、確かに楽しい。


でも僕自身は、自分の店と同規模で、オーナーが岩場好きで、一人か二人くらいで経営しているジムが好きで、参考になる要素が多い。
(ちなみに今までで一番衝撃を受けて楽しかったお店は、エッジ&ソファーの松本店だ)。



バンブーの前店舗の2016年は、そこまで感じていなかったけど、今はジムが乱立して、淘汰される時代に入ってきた。ロックメイトと同じ事は出来ないし、出来たとしても見劣りするだろうから、違うやり方で、しっかりとしたコンセプトが必要だ。


誰に何を言われようが、やり方を非難されようが、3~4年間、ブレずにやってきたので、独自のスタイルを築きあげれてきた感触があり、集客に繋がっている。だから、伊賀地区でずっと残っていけそうな手応えを感じられるようになってきた。


またその辺りの、いくつかあるバンブーのコンセプトについては、機会があればお話しようと思います。


ではこの週末も沢山のご来店お待ちしています。初心者さんも、遠征のクライマーさんも、沢山の人で賑わいますように。

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