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自家製 酒種酵母作り②


  秋田の飽きたさんからヨーグルトメーカーを譲り受けてから、何回か酒種酵母作りに挑戦したのだが、なかなかうまくできくて苦戦していた。あと少しというところで酸味が強く出てしまうのだ。
 もしかしたら、低温発酵で時間がかかりすぎているのが原因かもしれない!
そこで思いきってヨーグルトメーカーの設定温度を高い方に変えてみた。酵母作りに適した温度より少し高い35℃だが、室温が低いので丁度いい温度になり、もしかしたら早く発酵が進むかもしれない。

 そうして仕込んだ酒種酵母がついに理想の味になった。なめるとピリピリした刺激があり、アルコールのような味がして、そのあとにほんの少しだけ酸味が感じられる。こ、これは

キター!(゚∀゚ 三 ゚∀゚)
 完成した液種を使い、生地に混ぜ込む中種も三日間かけて完成させ、「酒種といったらあんパンよね~( ´∀`)」と、早速あんパン作りに取りかかった。

 保温中の炊飯器の上にボウルを置いて一次発酵。二倍になるまで7時間かかった。二次発酵は2時間ほどで終了。

180℃で15分焼くと…
ジャーン!

上にかかっているのはケシの実

断面はこんな感じ
パカッ

中身はこし餡

 今回は丸く伸ばした生地の真ん中を厚くし、周りを薄くして餡を包むことで、底面の中央に寄せた生地がちょうど良い厚さになり、ちょっとした片寄りはあるけれどなんとか成功した。

焼きたてのあんパンは、小麦の香ばしい香りがして、割ったときにふんわりとお酒の香りがする。

 その昔、インスタントドライイーストのように便利な魔法の粉が無い時代に、初めてあんパンは作られた。初めて食べた人たちはどんな気持ちだったのだろう。美味しいもので溢れているこの時代に生まれてもこんなに美味しいと思うのだから、低く見積もっても今の100倍は美味しいと感じたはずだ。(このあんパンを焼いたのが3ヶ月くらい前の話。熟成下書きなもんで😅)

 酒種酵母が成功したので、調子に乗って食パンも作ることにした。今まではオーブンが小さくて無理だったのだが、二年くらい前にオーブンが壊れて買い換えたので山型食パンが作れることに気付いた。しかし、大きくなったとはいえ小さいオーブン時代、無理やり作ろうとしてトップが真っ黒に焦げたことがあったのでちょっと不安が残る。もし途中で焦げそうならホイルを被せよう。

前回、一次発酵に7時間もかかったので、今回は寝る前に捏ねて、オーバーナイト発酵させることにした。今回も捏ねた生地をボウルに入れて炊飯器の上へ。朝起きると生地は二倍に膨らんでいたので、ガス抜きをして三分割、成形して型へ並べる。

いつもならここで型に蓋をするのだが、山型にしなくてはならないので、蓋はせずラップをかけ保温中の炊飯器の上へ。

型のギリギリの高さになったら、霧吹きをし、オーブンの発酵機能を使い、1時間ほど発酵させる。

オーブン余熱無し200℃で35分焼いたのがこちら✨

初の山型食パン「トリプルソフト」

ダ○ルソフトに対抗して「トリプルソフト」と命名。

綺麗に生地が伸びてくれましたね
ダ○ルソフトよりソフトかもしれんよ

こうしてできた食パンは旬の苺で作ったジャムをたっぷりとのせていただきました。

端が焦げた(-_-;)

わりとしっかりした歯応え。そんなにソフトじゃないけれど、味わい深い食パンに仕上がった。これまで作った自家製酵母の中では、酒種酵母が一番安定していて扱いやすかった(令和4年度の酵母ランキング1位)

これから気温がどんどん上がってくるので、今年はいろんな酵母にチャレンジしたい。基本と言われるレーズン酵母がまだうまくできていないので、まずはそこから。固すぎて歯が折れそうな干し柿も酵母にしようかな😁
オススメ本↓ズボラでOK!なんですよ。

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