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自己肯定感について、一回みんなで考えようや

・あの、「自己肯定感」って聞いたことありますか?ありますよね。


・「自己肯定感」という言葉を聞きすぎて、最近はもう「自己肯定感」と聞くたび頭の中で「ジココウテイカン」と変換されている。つまりゲシュタルト崩壊しているということです。
ちなみに自己肯定感とは、「自分を自分のまま認めてあげられる気持ち」のことで、最近の日本の教育や福祉の世界では発達障害や愛着障害、家庭問題やいじめや不登校なんかの問題に付随して「どうやって子どもの自己肯定感を高めていくか」ということがかなり重要視されている。



・自己肯定感が低いと聞くと、それってただ謙虚なだけじゃないの?とも思う人もいるかもしれないんだけど、一口にいっても色んなタイプがいる。

例えば、否定されるのが怖くて何でもかんでも我慢してしまう人もいるし、否定されたくなくて、逆に周りを攻撃してしまう人もいる。
どちらも自分が傷つかないように、自分を守ろうとする行為に変わりない。身の守り方が、カメかハリネズミかみたいな違いでしかない。

自分が自分のことを愛せないから、周りからの愛情で自分の輪郭を保とうとして、結果他人に依存してしまう人もいる。これも他人を使って自分を守ろうとする行為だ。



・どれも、本来の自分を否定して他人や自分を傷つける行為だから、問題を抱えている本人やその周りの人間はめちゃくちゃ苦しいのだ。
多分あなたの周りにもこういう人がいるだろう。
もしかしたら、まさにあなたのことを書いているかもしれないね。


・将来教育に関わりたいと思っている人間として、私も度々この問題について頭を悩ませることがあるんだけど、やっぱりこの問題に一番大きく関わるのは家庭環境だと思う。


・親の子どもへの関心が薄かったとか、逆に過干渉だったとか、極端に自分のことを認められない人間は、何かしら幼少期からの家族との確執を持っていることが多い。
親から本来の自分を認められる経験がなかったからだろう。



・最近SNSで「人生って親から引き継いだ呪いを解きほぐすことだ」なんていう旨の言葉を見かけたけど、これってまさにそうで。
子どもの頃は親がすべてだし家庭が世界だから、「親に気に入られるかどうか」は死活問題だ。
本当の自分を偽って物わかりのいい子を演じてみたり、関心を引きたくて非行に走ったりする子も出てくる。親から真っ直ぐな愛情を受け取れない分、悪意ある大人の欲を愛情だと勘違いしてしまうこともあるかもしれない。


・今現在「自己肯定感」という言葉がここまで話題になってることから、たくさんの人が「親から引き継いだ呪い」で苦しんでいる人がいることが分かる。
今の教育や福祉の世界では「自己肯定感の高い子どもを育てる」なんて簡単に言っているけど、実はこれ「世界平和」くらいのデカい理想論を掲げているんじゃないか?とも思う。


・自己肯定感って目に見えないから、気分の問題でどうにかなると思われがちなんだと思う。
それに「親は自分を生んでくれたんだから恩を仇で返すべきじゃない」という価値観も多くの人が持っているから、自己肯定感の話題で家庭の話を持ちこみにくく、結果として個人の性格の問題として結論付けてしまっていたのも問題のひとつだ。


・正直言うと、この問題について全然結論とかは出せてない。私自身、どうやって呪いを解けばよいのか試行錯誤している最中だ。
生んでくれて、ここまで立派に育ててくれたことはもちろん感謝している。ただちょっと、うまくいかないのだ。お互いに。
それに、両親がどうやって育てられたかも分かった今、何となく気づいている。自分のことを大切にできない育て方をされた人が、自分のことを大切にできる子どもを簡単に育てられるわけがない。あらすじだけ読んだ本で読書感想文を書いたって良いものは書けないのと同じ。


・全部全部家庭環境のせいにするのが正しくないのも分かっているけど、自分の基盤がつくられたのは紛れもなく幼少期の経験だということにも気づいている。しかも、誰も悪者じゃないことも理解しているからこそ、誰を責めたらいいのか分からないのが余計苦しいんだよなー。

・なんか話が脱線してる気がするしオチがつかないのでここで終わります。すごい急だね。
長いのに最後まで読んでくれてありがとうございました。みんなの自己肯定感についての意見を聞かせてください。



・おわり

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