見出し画像

2024.04.07

記事タイトルを付けるのが苦手なのだが、今回はいつにも増してタイトルに何を据えても「これじゃない」感があり、とうとう日付にすることにした。それはそれで収まりが良い気がする。

うっかりもう日が変わって一昨日になる。大好きなバンドである、「BUMP OF CHICKEN」のリバイバルツアー「ホームシック衛星2024」の福岡公演2日目に行ってきた。
終わってほぼ丸一日経って、いまだに頭と気持ちが落ち着かず、その整理がてら、あと、こうしてここに書き置いてみたら、電子の波を漂って、届いて欲しい人に届くかもしれないと願いながら記してみることにする。

なお、この記事では、私が参加した回でのMCに関することがメインで、曲目に関しては触れないことにする。まだツアーが終わっておらず、あと残された数日が「初めて」という方もおられると思うので、私の記事では伏せておこうと思う。
知りたい方については、曲目に触れますよと記載のあるなんらかのものを、ご自身で見られると思うのでね。MCも知りたくないんじゃあという方は、ここで引き返してくださるとありがたい。

(緩衝材)

さて、今回のツアーでは、私は全部で2つの公演を拝見した。初日の神奈川day1と、福岡day2。本当はファイナルにも行きたかったけれど、残念ながら超絶倍率であることと、平日だったりなんだりで諸々きびしいのて、昨日の福岡公演が、私が見られる最終日だ。
ご存知ない方がこの記事を読んでくださる可能性はゼロでないので、かいつまんで少し前置きをすると、BUMP OF CHICKENは今年で結成28周年を迎えていて、今回のツアーはその記念的な意味もある。28というと、おおよそ一般的には区切りの数字としてピンとこない(私もそうだった)ものだと思うが、「"誕生日の曜日が、生まれ年の曜日と揃うサイクル"の一区切りが28年(太陽章)だそうで、ボーカルの藤原さん(以降、藤くんと書かせていただくことにする)が28歳の誕生日にそれに気がつき、同じ年生まれのメンバーみなさんと驚きを共有した」というところに端を発するものだ。
(と、ざっくりと書いたが、この辺りのお話は藤くんご本人が解説してくださっているので、公式のページをご覧になると良いと思う)

今回の本題に移る。
ライブではいつも、曲間のメンバーみなさんのお話の他に、アンコールを含めた全ての演奏が終わった後、藤くんが色々とお話をされることがほとんどなのだけれども、このツアーでは

「聴いてくれる人がいるから続けてこられた」
「真っ暗闇でも、聴いてくれる人たちがいるから、そこに向かって音を鳴らせばいいんだと思いながら、みんなで歌ったり、鳴らしたりしている」

という旨のこと、あちこちでおっしゃっている。
私の伺った福岡公演では、とにかくその気持ちを伝えようと、かなり力も想いもこもった声で、聴き手にぶつけるように(というと少し乱暴だけども)言葉をつむいでいた。

そういう風に思ってもらえているということは、聴き手としてとても誇らしくありがたいことで、同時に、なんだかものすごく悔しくなってしまった。
なんでこう、思われてばかりなんだろうな、と。
ありがとうが届いてないわけではないんだろうけど、それにしたって、そんな、そういうふうにそちらが一方的に思っていることだと思っているんだとしたら。なんだか納得できなかった。「そこは素直に受け取るだけにしておけよ」というのはまあ、それはそうなんだけども。

だって、小さくても確かな光であるのは、まさに私にとってのBUMP OF CHICKENの音楽だし、特別で幸せな彼らのライブは、毎日を歩く原動力であり、目的地だ。
ライブのその時間は、いつもいつも受け取るものが大きすぎて、悲しいくらいにその日の詳しいことを覚えていられない。覚えていられないけれど、腕を突き上げたことも、一緒に歌ったことも、手拍子したことも、普段聞いても平気な曲で頭が痛くなるくらい泣いちゃうことも、全部全部自分に起きた本当のことだ。それを積み重ねて、糧にして、日常を歩いてきたし、今回もそうだ。
音を鳴らしてくれるのならば、それを目印に、あるいは音と一緒に歩かせて欲しい。絶対なんてものはないので、私の今の意思に関係なく、どうしても聴けない日がくるかもしれない。でも、それは少なくとも今じゃない。

そんなことを、昨日からずっとぐるぐるぐるぐる考えている。余韻というにはあまりおおきく、「ロス」と呼ぶには何にも終わっておらず、楽しかったの気持ちと、終わって寂しいの気持ちとで、頭の中が忙しい。しかもそれが、受け取ったものと、今この記事を書きながら考えている気持ちととが、見事にライブで聴いた曲に重なって、もう頭を抱えてじたばたするしかなくなってしまった。
大好きで、今とても寂しい。それだけの時間を届けてくださっているんですよって、ちゃんと受け取っていますよって、もう少し整理がついたら、きちんとお便りとしても出してみようと思う。

藤くん、チャマさん、ヒデちゃん、ヒロさん。
ライブ、素晴らしかったです。
めちゃくちゃかっこよかったです。
とてもとても幸せな時間をありがとうございました。
ツアー「ホームシック衛星2024」が無事に完走しますように。
また会いに行きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?