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愛しのベレーちゃん....なんとしても黄色いセキセイインコがほしい我が家の騒動とその顛末

実家にいた頃、セキセイインコを飼っていた。

最初は2羽だったのが、いつの間にかうじゃうじゃ増えてしまった。

しかも緑色のインコばっか💦

何度卵からかえっても緑だけ・・・。

ま、両親が緑色なんだからしょーがないか😅

ある日どこからか、黄色いインコが飛んできた。

しかも手乗りだ。

っていうよりだいたい鳥かごから出される鳥というのは手乗りに

決まっている。(手乗りでもない鳥、カゴから出したらもう捕まえらんない)

たぶん手乗りインコをカゴから出して遊んでいたところ

部屋のどこかの窓とかが開いていてそこから外へ出てしまったんだろう。

うちではその当時、セキセイインコの他、カナリヤと九官鳥がいた。

それぞれのカゴを昼間外に出して、猫に狙われないように上からカゴを吊るしたり

少し高い台の上に乗せて遊ばせていた。

外に出すと、鳥たちはご機嫌で「ピーピー!」『キャ〜!キャ〜!」「九ちゃんっ!」

なんだかよくわかんないけど、何しろ大はしゃぎ❣️

そんな鳥の声を聞きつけて逃走中の鳥がやってくることも珍しくなかった。

その日どこからかやってきたセキセイインコは

鳥かごの上に乗って、嬉しそうにいっしょに合唱していた。

そっと手を出すとすぐ指の上に乗ってきた。

「どっから来たの?」

この迷子ちゃん、首輪もしてないし名札もついてない

(あたりまえだ、犬でもなければ園児でもない)

きっとお家の人はすごく心配して探してるだろうなあ

一応近くの、鳥を診てくれる獣医さんとかに、捜索願い(?)が出てないかと

探してる人がいたら連絡もらえるようにお願いしておいたけど、

鳥の場合、外へ出て一気に遠くまで飛ぶことが多いから

ほぼ、見つからない。

突然の来客をインコのカゴに入れた。

客も他の子もみんな大喜び。

緑一色の中で黄色いインコはひときわ目立っていた。

そう、この子は夢にまで見た黄色いインコだった。

それからしばらく経った頃。

あれ?・・・ちょっと思った。

黄色い子が入ってきたことで、もしかしたら黄色いインコが生まれる・・とか?

これはもう、願ってもない展開だ・・・。

なんたって、憧れの緑以外のインコなのだから❣️

こうなったら黄色いインコをじゃかじゃか産んでいただきたい🐤

しかし残念なことに、このインコ、オスではないか(落ち着け、あたし...。💦)

いや、でもまだ、黄色いひなの道は残されていた。

それは、そう、母親が緑でも父親が黄色なら、全部とまではいかないまでも

生まれたひなのうち、何羽かは、黄色いはずだ。

そこで、緑色のインコのうちキレイな色のメスとつがいにして

別の鳥かごに入れた。

どれくらい経ったかは、覚えてないが

緑のインコが卵を産んだ。

どうやら5〜6個はありそうだ・・いや、もっとかもしれない。

こうなりゃ当然、楽しみにするっきゃないでしょ。

いったい、このうちの何羽が黄色いインコになるんだろう。

全部?・・・(まさかね)

もう、ワクワクが止まんない。

半分でもいいし・・(ちょっと欲張りすぎか)

せめて一羽でも・・(だんだん弱気)

卵を抱えてる親鳥を刺激してはいけないので

今、巣箱の中はのぞくことができない

そのため中の様子がわからない。

ただただ、ひなの誕生を待ってるしかないようだ。

ある日、ひなの声が聞こえた。

やったあ・・・!

生まれたぞ(わ〜〜い!)

声を聞くと、どうやら何羽か卵からかえってるようだ。

・・・でいったい黄色は何羽?

そうだ、生まれたばかりの鳥には、羽がないんだっけ・・。

これじゃ、羽が生え揃うまでわかんないってこと?

もう、こうなったら、毎日巣箱を覗くっきゃない。

親鳥が巣箱から出ている間に、巣箱をそ〜〜っと開けてみた。

生まれた卵は6個だったようだけど、そのうちひながかえったのは5羽だった。

そのうち、少しずつフワフワした羽が生えてきた。

でもなんだか、羽が緑っぽいような気がする😨

え〜〜っ💦   もしかしたらまた、全部緑なの?

ところが、それから数日後、頭に黄色っぽい産毛を発見した。

それも2羽。

ヤッタ〜〜〜!(喜び絶頂!)

ってことは5羽のうち2羽は黄色いインコってこと?

これはもう期待値上昇でしょ、やっぱり。

ただひとつ気になることがある。

くじ運もないあたしの長い経験から言って

こういう時の期待というのは、だいたいが大はずれに終わるか、中途半端に
かなうことが多い。

しかし、やっぱり今回は大丈夫でしょ・・・どう考えたって。

だって、2羽の頭に黄色い羽がしっかりと確認されているわけだし。

それからは、毎日急速に羽が生えそろっていった。

しかし、このあたりから、どうもあたしの期待とは違った路線を

進んでる気がし始めた。

そう、中途半端な方・・・。

何度見ても黄色い羽は、頭以外のどこからも確認できない(・・なぜだ?)

しかし、巣箱の中が暗いため、それもムリはないのかもしれない。

いよいよ、親鳥から離して巣箱から出す時がきた。(手乗りにするため)

とうとう、あたしの前にその期待を一身に背負った黄色いインコが現れる...はずだ。

そ〜〜っと巣箱の扉を開けてみた。

お〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!ついに現れた。

3羽の緑インコと2羽のカッパが・・・(爆笑)

そう、頭のてっぺんだけが黄色い。😱

これはもうギャグの世界だ・・・。

外の世界に出てきたそうそう失礼な話だが、涙が出るほど笑わせていただいた。

しかし、こうなったのも彼らのせいではないはずだ。

そう思って、あたしとしてはこの子たちを愛情込めてベレーちゃんと呼んだ。
(父は容赦なく、カッパたちと呼んだが・・・。)

カッパなんて言っちゃかわいそうよねえ💦

ちょっとレアキャラをこじらせただけだよ(病気か)

ひなが生まれたら欲しいと生まれる前から二人に言われていた。

一人はあたしの友だちと、もう一人は母の友だちだ。

しかし、いくらなんでも、インコが欲しいとは言ってたけど

カッパ(コラッ!)でもいいとは聞いてない(笑)

いいよ。いいよ。誰からも見向きもされなくたって

あたしが一生面倒見るからね。ベレーちゃん💕

そんなあたしの心配をよそに、けっきょくもらわれていったのは

2羽のカッパ(シーーッ!)

ベレーちゃんたちだった💦

世の中わからないもんだ・・あのレアさがウケたんだろうか。

けっきょく残されたのは、全部緑インコだけだった。

これでまたまた、我が家の緑インコ一族が不動のものになった(笑)

それからしばらくして、友だちの家に遊びに行った。

そこは、例のかっぱちゃんがもらわれていったところだ。

そして久しぶりの対面となった。

かっぱちゃんは、その風貌の上にキャラにも磨きがかかって、

ひとり(?)止まり木の上で

唄いながら狂喜乱舞していた(爆笑)

ああ、愛しのベレーちゃん。

やっぱりあなたは、どこに行っても存在そのものが

ギャグだった・・( ̄∇ ̄)

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