見出し画像

山登りについて

連日淡水魚に対する愛をつらつらと述べていますが、実は登山が好きだったりします。
今日は登山との出会いとその魅力についてつらつらとnoteしようと思います。

登山との出会いと装備品

自分と登山との出会いは今を遡ること約7年半前の冬のことでした。
大学を卒業し、就職した私はとある理由から、冬山に行ったこともないのにビバークまで行う割とハードな冬山にどうしても行かなければならなくなり、「まずい、どうすればいいのか。このままでは死んでしまうかもしれない」と必死に調べまくりました。
取り敢えず本屋に向かい、登山雑誌をあさります。「初心者が始める冬山講座」みたいな雑誌を発見し、まずはそれを購入、自宅に帰り隅から隅まで読みまくります。
まず分かったのは、どうやら「登山用具」を購入しなけれはならないことでした。早速「山岳装備大全」を購入、再び隅から隅まで読みまくります。
命がかかっている私は必死で勉強し、早速週末に登山屋さんに向かい、装備を物色します。

どちゃくそ高い。

泣く泣く装備品を一式揃えます。レイヤリングを学んだ私は、以下のものを買い揃えました。
ドライレイヤー:ファイントラック(上下、手袋、靴下)
ベースレイヤー:アークテリクス SV(上下)
ミドルレイヤー:マウンテンハードウェア モンキーマン
インサレーション:アークテリクス アトムSVフーディ
グローブ:ファイントラック
インナーグローブ:ファイントラック
ザック:ブラックダイヤモンド 62l
バラクラバ:アウトドアリサーチ

流石にブーツとシェルには手が届かなかったので、サイズの合う方に借りましたが、それでもとんでもない金額になりました。
今思うと物凄いラインナップを買っています。そりゃあお金もぶっ飛びます。当時の私が如何にビビっていたかがわかります。

でも登山屋さんはめちゃくちゃ楽しかったのです。ウンチクの嵐、物欲を刺激するカッコイイ装備品の数々。家に帰ってから戦利品を眺めてニマニマしました。

それと並行してイメージトレーニングにも入ります。漫画喫茶に行き、「孤高の人」を一気読みです。

ハマりました。気分はもう森文太郎です。バッチリいけそうな気がしてきました。

装備品の検証と初めての雪山

気分が高まってきた私は、同様に雪山に行かざるを得なくなった友人と一緒に日帰りで近くの森にハイキングに行きました。季節は1月、雪が降り積もり風が吹き粉雪が舞っています。

「全く寒くない」

そうです、全く寒くないのです。近傍のホームセンターで装備を調達し、着膨れてまんまるになっている友人はガタガタと震えているのにも関わらず、私は終始指の先までぽっかぽかでした。
(最近はもっぱら私もホームセンターで山道具を買い求めて使っています。かなり素晴らしい品揃えだとおもいます。当時の我々には使うスキルがなかっただけでした。)

これが装備の力か。私は感動に打ち震えました。
ちなみに震えていた友人もその後登山用品店に走り、登山用具を買い求めました。

そしてその装備を引っさげて私は初めての雪山(しかも厳冬期)に挑み、見事生還したのでした。
初めて体験する雪山は、素晴らしく美しいものでした。(その時のことは後日また書こうと思います。)

帰ってきた私が思ったことは、「これだけ金をかけて装備を揃えたのだから、登山をしないともったいない」でした。
そうして私は登山をはじめます。但し、雪山は危ないので、まずは春の山から。

山に登り始めてもう7年半になりますが、今でもあの頃買った装備品は現役で活躍しています。いいものはやはりいいのです。

登山の魅力

さて、登山の魅力とは一体何なのでしょうか?
よく、「趣味は登山です」というと、辛い思いをして歩いて登って景色を見てまた歩いて帰ってくるのによくやるねぇ、と言われます。私もまったくそう思います。
それでも楽しいのです。なぜそんなにも楽しいのでしょうか。

私の思う登山の魅力その1「装備品を使える」

登山服は技術の粋をこらして作成された凄まじい服です。場合によってはエベレストにも行けちゃうようなそんな服、着て登ると技術の力をひしひしと感じるのです。
副以外にも、ザック、バーナー、ライト、テント、ツェルト、ストック、ピッケル、アイゼンなどなど、素晴らしい装備が満載です。その装備品を集め、使いこなし、そして人間の領域を超えて山に向かう。普段着では行けないようなところに装備の力で行くのです。僕はそれを凄く嬉しく思うのです。
(最近はオフの日でも山服しか着なくなってしまったので、ある意味普段着で登山をしていたりするのですが。)

私の思う登山の魅力その2「知らない人と出会える」

山は人を開放的にします。というか、山に登っている時点で基本的に同好の士なわけですから、話せば基本的に仲良くなれます。
COVIDが流行ってからはこういうのも難しくなってきましたが、登山の醍醐味は、頂上で写真を取り合ったり一緒にご飯を食べたり、テントや山小屋に泊まっているときには酒を持ち寄って飲んだりして、通常の社会では出会えない人たちに出会って、同じ山の話をして、知らない世界を知ることができることだと思うのです。

特に、登山シーズンを終えた山の山小屋で出会う人たちは、個性的な方が多く面白い傾向にあると思います。

私の思う登山の魅力その3「景色がきれい」

いわずもがなです。
当たり前のことですが、開発されていない山の山頂で見る景色は、車の入れる場所から数時間きつい山道をあるき続けなければ見ることができません。
そんなところで見る景色は、「そこに行こう」と思い、行動しなければ絶対に一生見ることのない景色です。そこには人間の領域を超えた山や木や草や空や雲や風が存在し、例え悪天候で何も見えなかったとしても、一期一会の景色がそこに待っています。例え高いところから見晴らしのいい景色が見えなかったとしても、霧や雨の中の山の姿だって、十分に「きれいな景色」といえるのではないかなぁと思ったりするのです。
それは別に、頂上に立たなくたっていいじゃないか、とも思うのです。

私の思う登山の魅力その4「目標に向けて明確に進める」

私達の生きているこの世の中では、「あの山の頂上に登る」というような、一言だけで表せ、プロセスが明確な目標はあまりないような気がします。
登山の目標は明確で、それに至るアプローチも明確です。次はどの山にしようかなぁ、と楽しく目標を定めて、楽しく目標にアプローチし、状況によりその日のうちに目標を達成して達成感を得ることができる。
結構稀有なことだと思うのです。

まとめ:登山は楽しい!

この一言だけで十分でしょう。
また機会を見ながら、登山についても書いていきたいと思います。

最後まで読んでいただいてありがとうございます!