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イヴ 永遠のノーパン喫茶の女王!

かつては、アダルトメディアの一角として、また新人映画監督の登竜門として数々の作家性溢れる名作を生んだピンク映画。いま、成人映画館のほとんどがなくなり、名作に触れる場も少なくなりましたが、DMMが運営するFANZA月額動画に入るとサブスクで!お手軽に!知られざる傑作に出会うことが出来ます。この連載では、ピンク映画に詳しいtanosiikagakuが水先案内人となって、(非公式に)FANZAで手軽に視られるピンク映画の魅力を伝えます。
今回取り上げるのは、「ノーパン喫茶の女王」として一世を風靡したポルノクイーン、イヴさんの出演作です。
(バナー・小鈴キリカ、執筆・tanosiikagaku)

 皆さん、暑さで死んでいませんか?家にクーラーがないので、早朝からの労働の後、家に帰ってきても、蒸し暑い部屋でぐったり寝て過ごしてしまうばかりのtanosiikagakuです。

僕の部屋は暑過ぎるのか、先月まで毎晩のように僕の布団で寝てくれていた愛猫のナナちゃんも、すっかり寄り付かなくなってしまいました。
暑さと孤独感で脳がとろけてしまいそうなので、今回は39年前の夏に忽然と映画界に舞い降りて爽やかな風を起こした「ノーパン喫茶の女王」イヴの初期トリロジーのことを書いて少しでも涼をとりたいと思います。
皆さんもぜひパンツを脱いで読んでください。

「80年代」を「シティポップの黄金時代」としか認識していないナウなヤングたちは全く知らないでしょうが、80年代は性風俗産業が多様化し、活況を呈した時代でした。
そんな時代を体現していたのが、ノーパン喫茶「USA」で働いていて大人気だったイヴです。

 水商売臭さのない妖精のようなキュートさと、スレンダーだけど出るところはしっかり出ている大人の色香は今見ても眩しく、「USA」の前には彼女を指名する客の行列が出来、TVで彼女の特集が組まれるほどの大人気ぶりだったというのも納得です。
「USA」を辞めた後の彼女は、その勢いのままにロマンポルノの世界に飛び込みます。


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