怪物の木こり


予告編のアオリが気になって。「サイコパスvs 連続殺人鬼」なんて煽られたら、観に行くじゃんねー。
結果は…モヤモヤ。原作は未読です。原作読んだら、今回のモヤモヤの原因が原作にあるのか映画にあるのか、はっきりすると思うけど。このミス大賞なんでしょこれ。読むべきかどうか悩む。まあぼちぼちとネタバレしていきます。

まず、先ほどの「サイコパスvs連続殺人鬼」。これが「マジンガーZvsデビルマン」だったら(例えが古くてすまん)、「こいつらどっちも正義のヒーローだし、結局は戦わないんだろうな」と諦めるところ。でも、こいつらどっちも悪でしょ。なのに、結局最後まで戦わないんです。「なんだよ」って思っちゃいますね。サイコパスは、手術によって人工的に作られたサイコパス。だから、そんな悪いやつじゃない。で、連続殺人鬼もなんのかんの、同じような境遇。なので、どっちも悪い奴じゃないから、戦わないんです。予告詐欺じゃない?やりたいことはわからないでもないけど、映画としては最後がこれだと盛り上がらないじゃないですか。
しかも、このサイコパスの善悪が宙ぶらりんなせいで(そりゃそうだよね。手術されたとはいえ、人殺してる訳だし)、視聴者としてもこいつをどう扱っているか悩んでしまう。悩んでいるうちに、殺された男の娘で婚約者に殺されてしまう訳ですが。なんだかなーって感じ。殺してしまったことに少しでも葛藤があれば、同情の余地はあるけど、そんな様子もないから、「まあそうなるよね」としか言いようがない。前述のように原作は読んでないので、この辺のモヤモヤの原因が原作、映画どちらにあるのかは判断つきかねるけど、そんな感想です。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?