あの時告白していれば…
決して私の話ではありません。
学生が作った例文を紹介します。
授業で文法を教える機会がありました。
「〜さえ…ば」という日本語の文法には、
①ある条件さえあれば、他に何もいらないと表すとき
②過去の後悔を表すとき
といった、2つの意味があります。
授業では一通り文法の意味を説明した後、過去の後悔を表す意味で文を作ってもらいました。
ある学生は、
「あの時、傘さえ持っていれば、ぬれなかったのに。」
という、いかにもお手本のような例文を作りました。
その後、手を挙げてくれた学生がいて、自分の考えた分を披露してくれました。
「あの時告白さえしていれば、今結婚していたかもしれないのに…」
と言った後、教室がざわめきだしました。
きっと意中の人がいて、それを知っている人たちが騒いだのでしょう。
その様子を見ていて、
まさにこれが青春なんだと感じました。
なんて眩しいのだ…
愛だの恋だの、何時間も話せる若者が羨ましいなぁと感じました。
私は恋が成就することはもちろんですが、これで学生のみんなが、
「〜さえ…ば」
という文法を忘れないことを願っています。
そう考えてみれば…
文法をモクモク教えるよりも、
文を自分で作って覚えたほうが、
何倍も効率よく使いこなせるんだろうな〜
なんて思いました。
でも、外国語で文を咄嗟に作るのは、
かなり難しい作業なので、
苦手な学生もいるのが事実です。
いろんなバランスを考えながら、記憶に残る授業をするのが目標になりました✨
読んでくださりありがとうございました🙇♀️
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