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成功の定義

成功という言葉に、いつも恐ろしさを感じていた。僕たちの生きる世界では、子供の頃からなんとなく雰囲気で押し付けられてきたモデルケースのようなものがあり、その最終到達地点が「成功」という言葉に集約されている。と思う。

モデルケースはいつも一つで、目的地も一つ。でも、道はデコボコしているし、まっすぐじゃなくて曲がりくねっている。履いている靴が合わないかもしれないし、歩くこと自体が嫌いかもしれない。そもそも、歩くよりも泳ぐ方が得意なのかもしれない。それでも、歩き続けなければならない。いや、本当に無理なら途中で辞めてもよいのだけれど、周囲の雰囲気がそれを許さない。ような気がする。

本当に強い人間なら、そんな周囲の雰囲気、いわゆる同調圧力なんて気にしないのだろうと思うけれど、大多数の平均的な人々はそうもいかない。僕も平均的な人間なので、その気持ちはよくわかる。

「平均的な人間の平均的な成功」

こんな感じに成功という言葉の意味をそれぞれのポテンシャルや嗜好に応じて細分化してみてはどうか。「平均的な人間の平均的な成功」というのは一例で、「怠惰な人間のそれなりの成功」だったり、「向上心のない人間の自分だけの成功」でもいい。その可能性は無限大だ。

「成功」はひとつじゃない。

人の数だけ「成功」がある。そうやって細分化した「成功」を視覚化することで、もっと生きやすくなるのにな。と思う。あくまで極論だけれど。

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