noteに書いて良い事、駄目な事

 去年の12月に第一弾を出して以後、以下8本の有料noteを書いています。

他イタバシ続編2本

 最初、noteを書く時に結構迷ったことがあり、具体的には内容として何なら書いて良くて何は書いては駄目かということです。例えばですけど、インサイダー情報が記載されていればアウトだということに異論のある人はいないでしょうし、逆に「会社員は入社して最初の研修で名刺交換の練習をします」とか「取引先の与信に疑義が生じた時は引当金を積みます」を書く事が問題ない事に異論のある人もまずいない気がします。(その人は他人の前に自分の常識について考えてみた方が良いかもしれません)

 これは書籍だとなんかハードルが下がってる気がしており、現に極端な例では下記みたいな書籍が出版されて、

特に問題にもされていない事実を見ると、結論としてはアウトからセーフまでグラデーションがあり、完全に明確な区切りというのは恐らく難しいのですが、とりあえず私の中では今の所以下の様に整理しています。

【アウト】
・インサイダー情報
・個社名、個別取引名等識別可能な情報が記載されており、記載することが就業規則に触れる物
・会社が事業に利用している形式知でその存在が開示される事で損害が生じる可能性がある物

上2つがアウトであることは争いが無い所、3つ目は例えば「住宅ローンの審査基準」なんかはこれに当たると思っています。それを悪用して与信が悪い人が審査を通してしまったら会社の損害になりうるので。

【セーフ】
・明らかに公知の事実
・法律、公開統計、その他公開情報
・就業する中で個人に蓄積する暗黙知であって、会社がそれを使用して収益する資産とは言えず、公開されたとして社に何ら損害を与えない物
・それらから導かれる何かの結論

上2つがセーフであることは争いが無いと思います。例としては最初に挙げた「会社員は入社して最初の研修で名刺交換の練習をします」は1・、「取引先の与信に疑義が生じた時は引当金を積みます」は2・(会計基準)ですね。問題になるのは恐らく3・ですが、これは実際の例を挙げて考えてみたいと思います。

以下、「成功する新規事業に必要な3つの事」より一部に内容を引用します。

ここに書いたのは「新規事業は専門性のある人材がやらなければ勝てない」という内容です。これを記事にすることは問題でしょうか。これは職務で新規事業者を見てきた経験などから感じる所で、その意味で確かに職務上知り得た事実ですし、多分公知の事実でも公開情報でもありません。一方でこうしたことがマニュアル(形式知)化されて銀行などが業務上使用する資産としている事実はありませんし、そんなことを書かれた所で、過去のどこの勤務先も痛むことはありません。(敢えて言うなら、専門性の無い起業家の人が困る?)勿論この前後に個社名その他個別の何かを識別できるものは一切書いてありません。

じゃあまぁ良いんでないかな、というのが私の判断でした。仮にこれが駄目だとすると、今世に出てる就業経験のある人間が書いたノウハウ本の類はほぼ全滅になると思うので。

実際に書く内容として、何が面白いかと考えるのであれば、1・はそれ単体では特別面白い物では無いので、2・から読み取れる考察、そして3・の中で何か面白い物がないかというのがnote作成の当面の方針かなと思っています。その他、何か面白い切り口があれば、是非ご紹介いただけると幸いです。


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